2013年3月19日火曜日

2年生 ようこそ! ねん土のふるさとへ

 今日は、2年生の最後の図工。
外はよく晴れ渡り、初夏の陽気です。
前回は、たくさんのねん土を使った造形遊びをしました。
今日はその続きです。しかし、今日はねん土は配られません。

今日は、「ねん土のふるさと」へ出かけます。
ねん土というと文具店やおもちゃ屋さんで
買うものだと思っている子もいるようですが、
実は、この学校の地下をちょっと掘れば、
ねん土はあるのです! ということで、
 2年生は、図工室から校庭の砂場へ移動しました。

水も使えるよ!

ねん土も水が乾いたら固くなったから、
土も水を入れると柔らかくなるのかな?

みんな、まずは穴を掘り始めました。
あ! つながった

トンネルになった!
水が流れてきた!

もっと深く掘れば、川がのびるよ!


気がつけば、川がだんだん長くなってきましたね。

ぼくの掘った穴ともつながった!

流れを変えてみよう。

ダムをつくって、少しずつ水を送り出すというアイディアも!

その川のほとりには、小さな町ができていました。

道があり、丘や家がありました。

単純なことをしているように見えますが、
よく見てみると、いろいろな実験をしているようです。
土と水を混ぜて、泥をつくったり。

みんなで踏んで練ってねん土をつくろうとしている
チームもありました。

たくさんの型をとってみたり。

そこにドングリを乗せて、ケーキをつくったり。

このチームは、なんとねん土を掘ろう! と大きな穴を掘り始めました。

かなり深くなってきました。

踏んでねん土をつくっていたチームは、それを乾かして
いよいよねん土づくりの仕上げに入ったようです。

一度水をたっぷり含ませてドロドロにした後、
乾燥させるというのは、本当にねん土をつくる時と、
同じやり方なのです。何も教えていないのに、
よく思いつきましたね!
ちなみに、足で踏んで練るというのも、ねん土の中の空気を
抜くときに実際に使われる方法ですね。

固さはどうかな?

そして、穴を掘っていたチーム。
なんと、土の色が急に変わりました!
下の層にたどりついたのです。
ちょっと粘り気のある土!
これは、まぎれもなく本物のねん土です!
粘(ねば)る土と書いて「粘土(ねんど)」です。
こんなに深く掘ったんだ!
さあ、終わりの時間が近づいてきました。

いやだ! 一日中やっていたい! 
あと365日にやっていたい!
そんな嬉しい声も聞こえてきました。
夢中になった2時間。自分がどこにいるのかも忘れて
無我夢中で取り組んでいました。

いつも見慣れた学校の砂場に、
こんなに楽しい発見がいっぱいあったなんて!
授業の後、砂場の中からきれいな石を見つけたと教えてくれました。

 「先生がねん土を埋めたんですか?」
 最初、ねん土が地面の下にあるものだということを話しても、首をかしげていた子たち。今回の体験を通して、ねん土は、売っているから買うこともできるけど、掘れば見つけることができるんだということが、少しでも実感できたのではないでしょうか。

 これから6年生になるまで、何度もねん土を使うことがあります。そのときに、少しでも今日のことを思い出してくれたらいいな、と思うのです。

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