2016年3月18日金曜日

5年生 真っ暗な図工室で・・・

今日は真っ暗な図工室
一人一つのLEDライトを使って
「光の秘密基地」をつくります。


透明な材料

白い材料

反射する材料など、
光を広げたり、ふくらませたりできる材料を使って、
どんなことができるのか?

どんどん試してみよう。

ビンに水を入れるとどうなる?


ビニールシートをかぶせると、
光が映ってきれい!

光をぶらさげてみたら?

イスや机を使って、高さを使うと、
水が流れているみたい!

水の中にビニールを入れると
氷みたいできれい!

銀色のものを入れると、どう?

紙コップに光が映ると、きれいだね!

いろいろな材料を組み合わせてみると・・・

さらに・・・
ビンの中の水にパステルの粉を入れてみると!
雲の動きみたい!


CDと組み合わせて、
そこに雫を乗せてみると・・・!


霧吹きで霧をつくると、
光がふわっと広がり、
「オーラが出ている!」

イスを寝かせて、ライトを置いて・・・
何をしているのかな?

反対側にはCD!

あ!
なんとCDに反射させた光を壁に映していたんだ!

それなら!
そこに大きな画用紙を貼り付けて
スクリーンにしちゃえ!
上からテグスでぶら下げたものや、前を通過する人の影が動いていて
「もう二度と再現できない絵ができる」
ことを発見していました。

ライトを動かすと
光がチカチカしてきれい!


残像を撮ったらどうなる?
あ!文字が浮かび上がった!

たくさん試して見つけた
光の力を生かして
場所を変え
自分たちなりの「秘密基地」をつくっていました。

ここは「バー」なのだそうで、
次々に友達を招いて、光に囲まれた場所で
楽しそうに会話していました。

図工室の片隅にダンボールやビニールシートを使って仕切り、
光を生かして、いい雰囲気の部屋をつくっていました。

様々な材料に出会い、はたらきかける。
自分なりに「よさ」や「美しさ」を感じる。
それをもとに、自分なりに表し、つくり、そして、つたえる。

形には残らない造形実験・造形遊びの体験が、
これから何かをつくったり、描いたりしていくときの、
原体験になることを願っています。

2016年3月15日火曜日

3・4年生 自分には何ができるのだろう?

3・4年生は、校内で展示している6年生の卒業自由制作を鑑賞しました。
本棚、陶器の貯金箱、絵本、アニメーションまで、
様々な作品がならんでいる展示を
興味津々で見入っていました。

さすが6年生! すごいな!

自分もこんなことができるようになりたいなぁ・・・

自分だったら何つくろうかな??

そして、展示を鑑賞した後、図工室へ行くと・・
黒板に並べられているのは・・・
1年生から今日までの
3年間または4年間でやってきたすべての図工の授業の題名です。

それで今日は何をするかというと・・・
「自由の実験」です。

自分のやりたいことを、
やりたいように、やっていい時間。 
自分の力を試すことができる時間。

これまでの3・4年間で経験してきたことの中で、
もう一度挑戦したいことでもいい。
自分がずっとやってみたかったことをやるのもいい。

ここは「自由」の実験の場なので、
失敗しても、もちろん、かまわない。


大事なのは、
何よりも、何かに挑むこと。

そして、自分の力を試すこと。

後先考えず、実験すること。

だって、やってみなければわからないことって、
たくさんあるのだから。

だからこそ、真剣勝負!

一人一人、やることは当然違う。
ケーキ屋さんがあり、

新幹線と駅があり、

おかしの家があり、
中にもこだわりあり。

プラネタリウムもあり。

当たると、音が出るゲームをつくったチームも。

授業後に感想を聞いて見ると・・・

3年生
「自由は自分のやりたいことが試せて楽しかった」
「いつも自由がいい」

4年生
「自由は難しかったから、いつもより迷った。
でも、つくりたいものをつくることができた」
「去年の『自由の実験』よりも、自由になれた」

自由ってなんなのでしょう。
それはだれにもわからないけれど、
自分の力を思いのままに発揮できることは、
誰にとっても楽しいことなのです。

※このような「自由」の中で、自分のやりたいことを試す体験を、一年に最低一回計画しています。このような実践を「ティンカリング」と呼んでいます。自分の持ち得る力をすべて使って(逆に言えば、自分の持ち得る力だけで)何かに挑戦する、実験的かつ実践的な活動を通して、自分のできることを知ります。
それは、これから自分が学ぶべきことを知るきっかけにもなり、自分のできることに気付いて、自信を得ることにもつながると考えています。

2016年3月9日水曜日

5年生 これがわたしのイス!

制作時間12時間のイスづくりも、
最終日を迎えました。

組み立ても

金具の取り付けも

色塗りも

自分が想像していたアイディアが、
だんだん形や色になって目の前に現れてくると、
ますます加速していきます。

最後の2時間
自分は、いったい何をするべき?
何をしたら自分が満足できるんだろう?
そんな問いかけから始まった最後の授業。

前回、急いでついつい雑に塗ってしまったから、
もう一度塗り直す! 

時間がない。
でも、これだけは書きたい。 

どうしても「ふかふか」にしたい。

 不織布で包んで綿を詰め込み、
上から釘で打ち込みます。

最後の仕上げ。
友達にもチェックしてもらっていました。

よし! いいかんじ!

最後に念入りにヤスリをかけています。

さあ、終わりの時間がやってきた。
「制作終了! 一度席についてください」と言うと、
多くの子が座っていたのは、
なんと自分自身がつくったイスでした。

あれ、かぶっている人もいる!
なんと、これもイスです。

自分のイスのことを説明するカードを記入し

4階の会議室に運び込んで

みんなで鑑賞しました。

いろいろなイスがあるなぁ・・・
どのイスに座ってみようかな??

見て、座って、自分なりに感じたこと、いいなと思ったことを、
友達への賞状という形で、書くことで、
じっくり見ることができました。

2ヶ月前に始まったイスづくりの授業。
その一回目の授業で、5年生にこう投げかけました。
「2ヶ月後、自分がつくったイスが展示されている姿を想像してください。」

そして、今ここにできあがったイスがあります。
 
「想像したようにできた?」
そう聞くと、多くの子が
「想像を超えた」といっていました。
 
つくること・表現することは、
必ずしも計画通りにはいきません。
何ができるかは、実際にやってみなくてはわからない。

想像していたことが叶わないかもしれないし、
想像していたよりも、もっと先にいけるかもしれない。
まずはやってみる。
できたこと、生まれたものを通して、
「自分」を発見することができる。
 
だから、つくること・表現することは、
面白いのだと思います。 
 
この体験を通して、
つくること・表現することが
もっと好きになってくれたらいいなと思います。
 
それにしても、5年生の想像力には驚かされました。
 
 
 
 
そもそも、イスとは何か? と改めて考えさせられる、
常識にとらわれない自由なイスがたくさん並びました。