2013年7月31日水曜日

6年生 偶然から生まれた色

 
夏休み中ですが、1学期中に掲載できなかった授業の記録を公開します。
6月24日の図工ギャラリー「6年生 釉薬マジック ~1250℃のなぞに挑戦~」
あのときに6年生が釉薬をかけた作品は、どのように仕上がったのでしょうか?
 
10種類ある釉薬から、自分で使う釉薬を選びました。

釉薬は焼いてみるまで、仕上がりの色がわかりません。

 
このあと、1250℃の窯にいれて10時間かけて焼きました。
さて、どんな色に仕上がったのでしょうか?
 

ガラスのように透明なところがあります。
きらきらしていてきれいですね。

様々な色が不思議に混ざり合っています。

うまく半分ずつに色分けをしましたね。
 

白と藍色がきれいに混ざりました。

内側だけ赤い釉薬を使っています。

10種類の釉薬をすべてかけた作品です。
最後にかけた藍色が目立ちますが、
よく見るとたくさんの色が混ざっているのがわかります。
 
 
赤と黒が絶妙に混ざって見事です。
 
釉薬をかける量を少なくすると、
まったく違う雰囲気に仕上がりますね。



 

思い通りにできたでしょうか?
「思うようにならなかった」という声もたくさん聞こえてきました。
 

 
釉薬は、絵の具と違って塗ったときと仕上がりの色が同じではありません。
できあがりの色は、1250℃の窯の中で偶然生まれた色です。


思い通りに仕上げられたら、もちろんうれしいですが、
「窯から出してみるまで、どうなるかわからない」
というスリル感も楽しみながら、
偶然から生まれる作品のおもしろさを感じるのも良いものです。
 
この世には、人間の力ではどうしようもできないことがあります。
あまりにも人工的なものであふれている時代ですから、
何でも人間がコントロールできると勘違いしてしまいそうです。
土と水と炎でつくる「陶芸」では、そんなことを思い出させてくれます。
 
さて、今回の経験を生かして、2学期にもう一度陶芸に挑戦します!
次は、どんな偶然が待っているのでしょう。

2013年7月17日水曜日

2年生 高いところから見てみると

2年1組の35人が力を合わせて体育館を変身させました。
 
図工室のイスを持って、今日は体育館へ移動します。
なんだか不思議な感じだね。

さあ、自分の席を広い体育館のどこに置く?
自分の場所を決めます。
ここが自分の家です。


場所が決まったら、自分の家と友達の家を
様々な「アイテム」でつなげていきます。

紙をならべて

フラフープやボール、カラーコーンをならべて

接着剤やはさみなどの道具は使えません。
知恵をしぼって、イスとフラフープをつなげる技をみつけます。

さあ、つぎはどこにつなげようかな?


よし、つながった!

ぼくは自分の家も大きくしよう!

道も一工夫してみよう。
いろいろなものを組み合わせて・・・

軍手で指さしているみたい!


フラフープとカップを組み合わせて

転がってしまうボールを、カップにのせてみよう。

ここは体育館の真ん中だから、大きなタワーをたてよう!

見えないところにも、こだわりがたくさん。

普段は出会うことのない図工室の材料と体育館のカラーコーン
「もの」と「もの」のいい関係

できたできた!

ボールを重ねる方法を発見!
 
さあ、集合!
ステージの上に上がってごらん!

わー! わたしの家までつながっている!
見て見て!
ちょっと高いところから、
自分や友達の表現の良いところをたくさん見つけて、
さて後半戦!
 
もっと目立つ大きな家をつくろうよ!

あっちにもつなげてみようよ!

やったー! できた!

私たち5人でつくった遊園地!

ここはぼくたちの町

2人で協力してつくったタワー



そびえ立つ高層ビル

自分の家からまわりを見渡してみると、
いろいろな景色が見える!

さて、上から見てみよう!

下から見るか上から見か。
どんなふうに違って見えるの?



うわー!!
飛行機から町を見下ろしているみたい!

あのあたりがぼくたちの町だ!


自分たちが全部つくったなんて、
なんだか信じられない!

上から見ると違うものみたいだね。

丸、三角、四角
いろいろな形が組み合わさっている。

たくさんの色が混ざっていてきれい。

上から見ると形や色がきれいにみえるのは何でだろう?
 
みんなで上から鑑賞して、
感じたことを話したり、友達の話を聞いたり、
たくさんの言葉が響きました。

いつもと同じ場所がいつもと違う場所に見える。
たったの30分で体育館が
いつもと違う場所に変身しました。

本当に変身したのは、2年生の子供たちなのだと思います。

たった13分で片付けを終え、
2年生の1学期の図工が終わりました。