2015年4月30日木曜日

6年生 点点を極める

6年生が描いているのは・・・
サクラの木です。
4月のはじめ、満開の桜の木を見て感じたこと。
サクラを見たときの風とか空気とか、
その時の自分の気持ちとか、
目には見えないものも絵に表しています。
 いよいよ、絵の中でサクラの花が開花します。
 
今日は、「点描」という描き方にチャレンジしてもらいます。
パレットに自分なりのサクラ色をつくり
 
とにかく、「点点」で描いてみましょう。
 
点で描くのは、少し面倒ですが、
地道に点を打つと、
一輪一輪、花が咲いているようになります。
 
そんな制限の中、
時間内に、満開にするために、
いろいろな知恵をしぼり始めました。
3つの異なる太さの筆に、
それぞれ違う色をつけて点点を描けば、
早く描ける!
 
それなら!
歯ブラシに絵の具をつけたら?
 
すると・・・
もっと早く点を打つために、
歯ブラシに割り箸を取りつけて、
道具を手づくりし始めました。
 
これは、確かに早い!
「しかも、手が疲れない」のだそうです。
 
それなら!
なんと筆の先を外し、
自分の指にはめて、
筆と手が一体化してしまいました。
 
さらに!
筆の点描よりも細かい点が描ける!
金網と歯ブラシを使えば、
霧吹きであっという間に細かい点が描けるよ!
 
みんながサクラを描いている中、
突然、糸のこでベニヤ板を切り始めた子がいます。
近くの友達が「何しているの?」と聞くと、
「点描を簡単にできるマシンをつくる」
と言い始めました。
 
電池、モーター、割り箸、ガムテープ、
いろいろなものを組み合わせ、
友達の知恵も借りながら、
 
なんと、残り時間10分のところで、
自動点描マシンを完成させました。
 
そして、スイッチを入れると、
高速回転する筆が、
次々に点を打っていきました。
 
本当に実現させるとは!
周りの友達もびっくりしていました。
 
もちろん、最初から最後まで、
一本の筆を使って描く子もいました。
 
地道に こつこつ ていねいに。
 
このように、
やり方は人それぞれですが、
点描で描くチャレンジを通して、
6年生の中に、たくさんの発想と創意工夫が生まれた 
1時間となりました。
 
地面も、枝も、点描で描けばいいのか!
と広がっていった子もいました。



同じサクラを描いても、
人それぞれ感じ方も違い、描き方も違う。
 
人それぞれ様々な生き方があるように、
様々な表し方があっていいんだなと、
改めて感じた6年生の授業でした。
 

5年生 道具を使いこなす方法

4年生の最後に、たくさん練習をし、
電動糸のこぎりの使い方を覚えたての5年生。
一人一枚のベニヤ板を渡し、
高学年になった5年生に伝えました。
「電動糸のこが車だとしたら、
みんなは運転免許を取ったばかり。
今日は、初めてのドライブに出かける日です。」

車は、移動するための一つの道具です。
同じように、電動糸のこぎり等、様々な道具は、
何かをつくるための、一つの道具にすぎません。

でも、車があるから可能になる旅の仕方が生まれたように、
この道具が使えるから、できるようになることがあります。

図工の授業の中で、
自分と道具のよい関係を見つけていきます。
道具は、使うことが目的ではなく、
自分が表したいもののイメージを、
形と色で実現するための手段。

電動糸のこぎりを使うことが目的にならないように、
自分のつくりたいものを考える時間を大切にしました。

道具を使いこなすための一番の近道は、
自分のつくりたいものを見つけることなのです。

そして、その道具を使いこなすことで、
これまでできなかったことにチャレンジし、
新しい自分に出会えることが、一番大事なことです。

定規と鉛筆で、
ていねいに線を引いていきます。

そして、線の上を、
息を止めて真剣に切り進みます。

新しい形が生まれていきます。

一つの形から、
次の形を思いつくこともあります。

さあ、どう組み合わせる?

木に切り込みを入れて重ねてみよう。

部品に穴を開けて、
紐や針金でつなげてみたい。

これまでに使ったことのあるすべての道具が、
自分の思いを実現するための手段です。

「こういうときは、ボンドでとめる。」

「こういうときには、何を使えばいいのかな?」
使いながら、道具の使い方を見つけていく場面もありました。
自分の願いを、道具が叶えてくれたとき、
その道具が、自分の身体の一部のように感じ、
本当の意味で、道具を使いこなすことができるのです。

一枚の板が、だんだん何かの形になってきました。


いろいろな形が表れ始めています。
形から新しい思いが生まれ、
そこから、また新しい形が生まれていきます。

えんぴつに紙テープを巻き、
洗濯バサミで止めています。
これは、いったい何になるのでしょう??

2015年4月28日火曜日

1・2年生 これが本物の消防車!!

学校に消防車がやってきたぞ!
全長10メートル 重さ16トン!!
巨大な車体がゴーゴーと音を鳴らすと・・・

何か出てきたぞ!
足がはえてきた! 変身するロボットみたい!!

ウィーーン!!
はしごが動き始めた!

あっという間に1・2年生の上に、
消防士さんが上がっていきました!

みるみるうちにはしごが上がります。

うわぁーー!!!


学校の4階よりも高くなった!?
消防士さんは太陽の中です!

たくさんの「!」から始まった今日の授業。
普段は、こんなに近くで見ることのできない消防車。
今日は、じっくり見るチャンス!


ポンプ車

はしご車
自分が見てみたい描きたい車を選び、
シートを広げて座りました。

よーく見てみよう。


自分の目で見て

色や形や大きさ、重さ、
いろいろなことを感じること。

写真・映像ではなくて、
本物を目の当たりにする体験。

毎年、消防写生会は、
1・2年生にとって、
本物を見る貴重な体験です。

絵を描くことは、
感じたことを残しておくための
一つの技です。

でも、本当に大事なことは、
描くことの前に、自分の感覚で感じること。
いろいろなものを、見て、感じて、感動することです。
1・2年生にとって、そんな感動体験になっていたらいいなと思います。