2012年2月28日火曜日

6年生 「思い出をとじこめよう」

6年生は、卒業を目前にして「思い出をとじこめよう」と写真立てをつくっています。



材料や道具、方法は自由です。
「自由というのは、こんなに難しいんだ」と驚いた子もいました。
意外かもしれませんが、自由は一番難しいのです。でも、6年生には、きっとそれができるはずと思い、こちらでは作り方も道具も、何も決めませんでした。もちろん、「こんなことをやりたい」という子の相談にはじっくり応じます。図工室にある材料や道具は、何でも使って良いことにしました。
最初の2時間、たくさん悩んで下書きを書き、いよいよ制作がはじまりました。いろいろな材料を自分で持ってきて、自分なりの方法で、「自由」につくっていきます。
紙粘土を使って文字をつくっています

女子の材料セットは宝箱のようできれいです
夏の移動教室の時、館山の海岸で拾ってきた
材料も使っていました。







6年間に何日あっただろう?雪の積もった学校を撮りたいと休み時間にカメラを持って外へ出る子もいます
音楽室でバンド風の写真を撮ったチームも

どんな思い出の風景が、どんな写真立てに入るのか、完成が楽しみです。

2012年2月16日木曜日

2年生 造形遊び 「10000個でつくる」

「造形遊び」とは、あらかじめ描くもの・つくるものは決めず、材料と場所だけを決め、「遊びながら、自分で目的を決めて造形する活動」のことです。

子供たちが一番熱中しているのは、遊んでいるときです。休み時間に遊んでいる子供たちを見ていれば、それがわかります。自分たちでルールを決め、自分たちで遊びを考え、いろいろな発見をし、そして、たくさんのことを学んでいきます。遊びは、とても創造的な活動なのです。
そのような「遊び」のよさを、「学び」に結びつけようとうする活動が、図工の造形遊びなのです。

「造形遊び」という言葉を使うと、「授業なのに遊んでいいのかな?」とつぶやく子供に出会うことがあります。しかし、遊びに勝る学びは絶対にありません。大事なのは、遊びの中の発見や創造を「学び」に変えていくことです。

さて、今日の活動場所は視聴覚室。 材料は、紙コップだけです。
たった1つの紙コップをみんなで観察するところから授業は始まりました。「これは何でしょう?」と聞くと「紙コップ」と大きな声で答えてくれました。「え? 本当にそうかな?」


授業がはじまって20分後には、下のようなタワーが出現しました。
自分たちの身長を超えて伸びるタワー

途中から大人も一緒に活動しました


下から見るとどう?


下から見るとこんなふうに見える



「ここはね、私たちの家なんだよ」
「これは僕一人でつくった町だよ」







くずれた形を生かしギザギザになりました
授業の終わりには、たった5分で紙コップをすべて片付けました。みんなで協力すれば、何でもできます。
紙コップのなくなった教室で、大きなスクリーンを使って、写真を見ながら今日の活動をふりかえりました。みんなの想像力が、教室を別の場所のように変えてしまうことを知りました。

そして、最後に再び、たった一つの紙コップを見て、「これは何ですか?」を聞いたとき、もう誰も大きな声で「紙コップ」とはいいませんでした。子供たちにとって、これはもう、ただの紙コップではなくなったようです。

*プログラム提供 : 深沢アート研究所、キッズクリエイティブ研究所

2012年2月15日水曜日

3年生 光でえがく

これは、紙ではなく空気に描いた絵。
また、絵の具ではなく光で描いた不思議な絵なのです。
明るい光を見た後にすぐ目を閉じると、何か影のようなものが見えるという経験はありませんか?
あのような光の足あとを「残像」といいます。この残像を消さないで残すために、デジタルカメラを使いました。
カメラのシャッターは、まばたきのように「パシャッ!」とすぐに閉じてしまいますが、真っ暗な部屋で、3~5秒間かけ、ゆっくりシャッターを押すと、残像は写真に残すことができるのです。






















授業の終わりに、こんな感想を発表してくれた人がいました。「今日の絵はいつもと違って肉眼では見ることができないので、うまくかけるか不安だったけど、うまくできてよかったです」
 さて、3年生はこのあと、明るい教室に戻っていきました。鉛筆を握り、再びどんな絵を描いたのでしょうか。新たな気持ちで、自由に絵を描いてくれていたらと思います。