2015年2月5日木曜日

2年生 すごろくの中の世界

自分の手でつくったサイコロとコマ
「これで、すごろくやってみたい!」
ということで、まずは・・・
班ごとにすごろく大会をするところから
授業は始まりました。

自分のサイコロを転がして、
自分のコマの動き方が決まります。

いろいろなコマが、
すごろくの上を行ったり戻ったり。

もちろん誰が始めに上がれるのかを
競うことが面白いのですが、
自分や友達がつくった作品が遊びの中で出会うことも、
また面白いのです。

さあ、それでは、
自分だったらどんなすごろくをつくりたい?
工作用紙の上に、
折り紙を使ってマスをつくっていきます。

「すごろくを面白くするには、
どうしたらいいかな?」と投げかけると、
いろいろな意見が出ました。
さあ、つくってみよう!
マスの色

マスの形

マスの並べ方

遊び方
そのすべてが
すごろくというゲームを面白くするための工夫です。

一つ一つのマスに、様々な工夫が見つかります。

つくり始めると、すごい集中力で、
どんどんつながっていきました。

「ふりだし」から「あがり」を目指して、
すごろくは、ひとつながりの物語です。


マスの外にも絵を描いて、
すごろくの中に「世界」をつくっていきました。

自分のつくったコマを主人公にした冒険物語

その物語の世界を、どう旅するのかは、
サイコロが決めるのです。

つくりながら、何度もサイコロを振って、
実際にコマを動かして、
改良を繰り返しました。

そして・・・ 
すごろくの完成です!
「くだもの屋へ行こう」をテーマに、
たくさんの果物を集めながら家に帰るというお話。
途中、いちごのマスに来ると、サイコロを振らなければならず、
1・4が出たらもう一度振る、
2・5なら買い物を続けられる
3・6が出たら6マス戻ってやり直し
など、サイコロを使った分かれ道の工夫が面白い!

「海から帰ろう!」をテーマに、
家までの帰り道に、いろいろなイベントに出くわします。
「あけてみてね!」と書いて、折りたたみ式のマスをつくる
というのも面白くする工夫ですね。


このように、一人一人工夫いっぱいの
すごろくができあがりました。

さあ、友達と遊んでみよう!
友達のすごろくのさまざまな仕掛けに
興味津々です。

4人で対戦。
ゲームで遊びながら、
自然に友達の作品を見て、
よいところを見つけていきます。

なるほど! おもしろい! いいね!
なんで? だって! それなら! 
そんな言葉がたくさん飛び交いました。

遊びの力を梃に、
子供の力をたくさん引き出し、
友達と語り合い、教え合い、ほめ合う。
そんな授業を子供たちとつくっていきたいと思っています。

おしまいに、あるエピソードを紹介します。
サイコロを何度も何度も転がし、
「〜マスもどる・すすむ」「ふりだしにもどる」などの
イベントの内容を何度も書き換えたり
コマを並べ替えたり、何度も繰り返した結果、
「どのマスで、どんな数字が出ても、絶対にゴールができないすごろく」
というものをつくった子がいました。
一つだけ、このすごろくでゴールできる方法があるというので、
教えてもらうと、Kくんのサイコロを使えばゴールできるといいます。
Kくんのサイコロは、普通のサイコロとは違い
7という数字があるサイコロだったのです。

図工の枠を軽々と越えて、
算数の世界に踏み込んでいる彼の創造力に
本当に驚かされました。

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