2012年6月12日火曜日

2年生 紙粘土をつくる プクプクの絵を描く

さて、これは何でしょう。いろいろな色が混ざり合っていて明るいような暗いような、不思議な感じがします。

実は、これは2年生がお花紙で描いた絵の一枚です。
具体的に、この絵は何なのかと聞かれたら、ちょっとわかりませんが、色の感じや手触りだけで、おもしろい作品です。この作品を見た回りの子供たちは、「アートだ!」と目を輝かせていました。
  
2年生の授業は、好きな色のお花紙を選ぶところから始まりました。全部で10色のお花紙から好きな色を選びます。
色選びから作品づくりははじまっています
  
選んだお花紙を細かくちぎります。
できるだけ細かくちぎるようにしました。

ちぎって、水の中につけます。

水に浮かべると、自然と紙が開きました。


3分後。水の中から紙を取り出すと、紙は溶けて柔らかくなっています。
水につけるまえより、ずいぶん小さくなりました。

さて、柔らかくなったお花紙を並べて、
絵を描きます。

紙が乾くときに、ばらばらになってしまわないように、
隣同士、ぎゅっとくっつけるようにします。

さて、作品ができてきました。
熱中している子の声に耳を傾けていると、
「世界をつくっている」のだと言っていました。
図工の時間に熱中している子供と話をすることには、2つの意味があります。
1つは、一見、何をつくっているのかわからないように見えても、そこには、その子なりのイメージがあり、物語があることを知るためです。技術的な問題で、実現できないのですが、作品に表れる形の、何十倍何百倍のイメージがそこには潜んでいます。「つくったもの」よりも「つくろうとしたもの」を見るようにしたいと考えています。
もう一つは、子供のイメージを引き出すためです。
私が「これは何?」という質問を投げると、「わからない。あ、でも、町かな?」と答えてくれます。「どんな町?」とさらに聞いてみると、「~な町で、ここからしか入れないんだよ。でも、裏に抜け道がある。それで・・・、あ! そっか!」と、その子自身が言葉にすることを通して、自分の作品に意味を見つけたり、再発見していきます。
つくりたい物のイメージは、最初からあるのではなくて、つくりながら見つけていくものでもあるのです。

作品をいくつか紹介します。
キャラクターがいくつか表れました。色使いはきれいですね。

東京スカイツリーです。むらさき色を混ぜたところが「うまくいった」ようです。

虹。何をつくろうかなと、20分も迷いましたが、
たくさんの色が集まってきてひらめいたようです。
最後は、鑑賞タイムです。友達の絵を見に行き、友達の作品のよいところを紹介してもらいました。
「さわっていいよ」と作者がいうと、みんなでさわり心地も味わっていました。

今日の授業は、絵をかくことだけでなく、途中でたくさんの発見と感動がありました。
紙が水の中でゆっくり広がっていく様子は、生き物のようでした。

水の中のお花紙がとてもきれいでした。

水の中で柔らかくなったお花紙の感触はどうだったでしょう。
今日は、お花紙を溶かして「マイ紙粘土」をつくるところから始まりましたが、来週は、本物の紙粘土を使います。たくさん指先を動かし、たくさんの感覚を使えるといいと思います。

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