2015年11月5日木曜日

5年生 Nature Power Objet

秋も深まり木々も色づく11月。
5年生は、自然材料を使ってオブジェづくりをしました。
「自然」って何?
これは自然?それとも人工?
人の手が加わっている物と、
加わっていない物の違いについて話し合ったあと、
図工室の裏庭のようなスペースに出て材料を探しました。
 
さっそく木の枝を見つけました。
 
小刀で皮をむいたり、削ったり・・・
 
のこぎりで切ったり・・・
 
ハンドドリルで穴を空けたり・・・
 
自然の材料に触れることの手応えを感じます。
 
特に小刀は、木の堅さが手に伝わってきます。
 
手にまめができるまで、削る手応えを味わっていました。
 
さらにヤスリをかけることで
木の質感に柔らかさや温かさが生まれてきました。
 
 切ってできた形を、
どう組み合わせよう??
 
接着剤で
 
釘で
 
ひもで
 
いろいろな方法で組み合わせます。
 
自然の素材のもっている力を感じ、
その力を生かすにはどうしたらいい?

自分なりに組み合わせを考え、
ものとものの 良い関係を見つけていきます。
 
白土のような土台は、
ダンボールにボンドを塗って木くずを貼り付けたものです。

葉っぱや石を土台にするなど、
どれぞれの材料の特徴を生かして組み合わせましたね。

どんぐりをキャラクターに見立てることで

石が岩に見え、草が大きな木に見える
もう一つのスケールが生まれます。

何かお話ししているみたい。

生け花や盆栽にも通じるような
ミクロな世界が生まれました。

自然の材料がテーマでしたが、
つくっている内にひもがほしいと、
人工材料も使う子がいました。
「自然の材料じゃないからだめかな?」とつぶやきながらも、
そんな活動の中で、自然と人工の境界線が見つかったり、
人がつくりだした物の便利さについて、何か気がついたりしたら、
それも一つの学びだと思います。


さまざまなオブジェが生まれました。
 
授業の後半に、
全員の木くずを集めたチームがいました。
 早めに終わったので片付けを手伝ってくれているのかと思ったら、
なんとすべての木くずを使って一つのオブジェをつくっていました。
そして、
最初に材料を集めた場所へ行って
何かしています。
 
すると・・・ 
ほら!ここ!
指さしているところに注目すると・・・
 
木にオブジェを設置していたのでした!
自然からいただいてつくったオブジェを、
再び自然に還す・・・
しかも、みんなの削りくずだけ。
なんとも、深い作品だなと感服してしまいました。
 
外の自分のお気に入りの場所にかざってみる子もいました。
 
自然のオブジェだから、
やっぱり自然になじみますね。
 
自然の中の色・形
そこからイメージをふくらます楽しさを味わった
秋の図工でした。
これから裏のケヤキは葉を落とし、がらっと景色が変わります。
そんな季節の自然にも、気がつく感性をたくさん働かせてほしいと思います。


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