2014年4月28日月曜日

6年生 思いのままに 桜咲く

感じたままに鉛筆で描いた桜のスケッチ。
目に見えるものではなく、
目には見えない、自分の「感じたこと」を、
全力で表しました。

そこに、絵の具で色を乗せていきます。

まずは、木の幹や枝を。

桜の木が成長するように、
力強く色を乗せていきます。

そして、そこに花が開きはじめます。

明るいところと暗いところで、花の色は違います。
さくらはピンク色じゃない!
自分でさくらの色をつくります。

描き方は一人一人違う。
自分流の描き方で良い。

大切なのは、誰とも違う「自分」であること。

自分にしかつくれない色をつくり、
自分にしか描けない絵を描くこと。

点と点を重ね合わせていくと、
紙の上で色が生まれていく。

いろんな色が重なり合うことで、
新しい色が現れていきました。

花びら一枚一枚を描き、
おしべめしべも一つ一つ描いています。

「できました!」と報告してくれた子に、
「本当に? こうしたら、もっと良くなるんじゃない?」
とあえて、一度考えてもらうようにしています。
すると、
「いや先生、この方がいいんですよ!」とか、
「私もそう思ったんだけど、いろいろ試してみて、
これが一番いいと思ったんです」とか、
自分の絵に対する思いを話してくれます。

そういう思いを語ることができる6年生が、
本当に素敵だと思います。

「先生、これでいいですか?」ではなく、
「先生、これすごいでしょ!」と言う6年生。

誰かに言われて始める表現は、本物ではありません。
自分からはじまり、自分で終えられる表現を、
何よりも大事にしていきたいものです。

完成した作品に、題名をつけます。

この作品は、自分が見た桜の好きなところを
表現しているとても素敵な作品です。

題名の札の形も、桜の花びらになっていて、
最後まで見る人を楽しませてくれます。

どの作品も紹介したいものばかりですが、
その中のいくつかをこの場で紹介します。

《掠れ火帝王(かすれひていおう)》
火の帝王というように、
炎のように咲き誇る桜を描いています。

《一部分桜》
大きな桜の木の中から、
自分の好きな部分だけを切り取って描いています。

《桜嵐》
桜の木が放つ力強いエネルギーを
「嵐」に例えているようです。

《雲がくれにし太古なる桜》
時空を越え、「太古」をも表す想像力に驚かされます。

《春の陰影(はるのいんえい)》
この絵の主役は「陰影」なのでしょうか。
桜という明るくきれいな花に、影を見る。
その視点が面白いですね。

《無限桜》

満開の桜に「無限」を感じた感性のすばらしさ。
そして、それを正直に、思いのままに表すことのすごさ。

一人一人の「感じたこと」が、
ありのままに表現されている作品一つ一つに感動します。
6年生の「感性」が、次にどんなものをつくりだすのか、
これからが楽しみです。

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