2012年7月13日金曜日

3年生 写して、見つけて


 
3年生は、型紙版画で表す最後の授業です。

赤、青、緑、黄、水色、白、黒
型紙を持って、使いたいインクのあるテーブルを回ります。

写します

前回、型を写しはじめた紙に、別の色のインクで描き加えていきます。

インクの色が混ざって、不思議な色合いになります。

次は何色を重ねようかな?

割り箸でインクを引っかいて絵を描いてみます。
型紙版画の前に、たっぷりローラー遊びをした経験が生きていますね。



たった3つの型紙で、四つ切画用紙いっぱいに色が広がりました。

さて、いくつ形が隠れているのでしょうか?

一度型紙を写した上から、全体に白いインクを塗ると、
淡い色になってきれいですね。

 今回の題材では、あえてほとんど何も技能を教えず、最初にたっぷりとローラーで遊ぶ時間を設けました。
 自由にローラーで遊ぶ中で、ある一人の子が発見した方法を、回りの子が真似してみたり、さらに工夫してみる。そういう「実験」、「発見」、「試行錯誤」、そして「交流」の時間を十分につくることで、3年生は自然と技を見つけ、作品に生かしていったようです。
 私は、そんな3年生の無限の創造力を目の当たりにし、ただただ驚嘆するばかりでした・・・

2012年7月12日木曜日

6年生 自分の作品をプロデュースする

6年生は、月曜日に完成したドリンクを並べ、全員で鑑賞会をしました。
ドリンクは商品ですから、鑑賞会というより「品評会」という感じでしょうか。

 最初の授業で「この夏の新商品をつくるつもりで、真剣につくろう」と話しましたので、どのドリンクがこの夏のヒット商品になるのか、みんなで選んでもらおうと思います。
 しかし、ただ単に「鑑賞し合って、自分のよいと思うものを選びましょう」というやり方ではなく、より本物っぽく、「自分のよいと思ったドリンクをお金を払って買う」というやり方で行いました。


  授業のはじめに、全員に1104円を発行しました。(もちろん本物ではなく図工室貨幣です)
 自分がどのドリンクを購入したのかを記録する「購入カード」と、お金を持って、友達のドリンクを買いに行くのです。
 
ドリンクの前には、名札代わりに「値札」をおきます。
ドリンク名と買いたくなるような「キャッチコピー」、値段を記入してあります。

買ってもらうためには、どんなキャッチコピーがいいのか、
何円がいいのか、よく考えます。

安ければたくさん売れますが、
それだけ、自分の作品の価値は落ちてしまいます。

「おいしそう」、「デザインがよい」、「色がきれい」、「キャッチコピーがよい」
何が購入の決め手になるかは、人それぞれです。

本物のドリンクと見立てて、「飲みたいか」という視点で見るのか。
あくまでも図工の作品として、気に入って選ぶのか。

購入カードには、必ず、その作品のよい点や購入の理由を記入します。

一人、最低5本は購入するのがルールです。
自分の持っている限られたお金で買うので、
ドリンクを見て回るのに真剣です。

自分の「自信作」をこの夏のヒット商品にするために、
いくら遣って、いくら売り上げるか、計算することを楽しんでいる子もいます。

さて、終わりの時間になり、自分のドリンクの売り上げを計算します。

どのくらい売り上げたのでしょうか?
1組で1番売り上げたドリンクは1755円の売り上げ。
2組では、なんと2056円でした。
たった15分間の売り上げです。
また、最も売れた本数の多かったドリンクは、
「リンゴ シュワッチ」の23本でした。
 自分の商品をデザインし、プロデュース(様々な方法を使って目的物の価値を上げる)するという今回の授業では、確かに、売り上げがどのくらいかということも興味深かったと思います。
 しかし、一番大切なのは売り上げや利益ではなく、企画書づくりから販売まで、表現力だけでなく、創造力、企画力、実行力、コミュニケーション力など、さまざまな力を発揮しながら、ドリンクのデザインに向き合ったことです。

 さて、今年度の展覧会では、まさにこのような力を必要としています。つくった作品を並べるだけではなく、「自分の作品をどう見せたいのか」、「どんな作品が、見てもらうお客さんを驚かせるものなのか」・・・
 自分の頭で考え、創造していってほしいと思います。そういう展覧会をつくりたいと思います。

※保護者のみなさまへ
 つくったドリンクをご家庭に持ち帰りました。間違って飲まないようにご注意下さい。また、水と絵の具でつくったものなので、長い時間が経つと腐ります。早めに捨てていただくなど、中身の管理をお願いいたします。

5年生 イスづくりのはじまり

5年生は、450×450×12mmという大きな木材で、イスをつくりはじめました。
 今までに扱ったことのない大きな木材を配られ、「え! こんな厚いの!」「重い!」と驚きの声をあげていました。
 今日は、丁寧に線を引き、糸のこで切る準備をはじめました。


4.5cmおきに点を付けていきます。


点と点を丁寧に結んでいきます。
 
「0.5mmずれた!」
集中しないと曲がってしまいますね。



きれいに線を引きました。
まっすぐ曲がらずに丁寧に引くことができました。

早く終わった子は、手引きのこぎりを使って
切れるところから切り始めました。
 今日は、1学期最後の図工の授業でした。この続きは2学期になります。
 どんなイスをつくるのか、夏休みの間にいろいろなものを見て触れて、アイディアを見つけられるといいですね。

2012年7月11日水曜日

2年生 ねんねんどろん ねんどろん!

2年生は、紙ねんどと絵の具を使って表しました。
  授業の最初に、1冊の絵本を読み聞かせました。荒井良二さんの『ねんどろん』(講談社)です。3匹の色も形も違う生き物が、「ねんねんどろん ねんどろん!」と歌いながら、3匹で力を合わせて飛行機や船に変身するお話です。
 色ねん土で形をつくる初めての授業の導入にぴったりだと思い、この絵本を読んで聞かせることにしたのです。
絵本を読み終えると、さっそく取りかかりました。
最初に、絵本と同じように、紙ねん土を3つにわけました。

3つの色ねん土をつくります。色の組み合わせも考えます。

3色が決まりました。
さっそく絵の具とねん土を混ぜていきます。

ねん土の中に、絵の具を入れて・・・

両手でよくこねます。
色ねん土になるかな?

きれいな3色ができあがりましたね!
「ねんねんどろん ねんどろん!」
どこかから「ねんどろん」の歌が聞こえてきます。

さて、何に変身するのかな?

あ! チョウチョに変身しました。
3つが合体すると・・・

こんな色になりました。

伸ばすと一枚の紙のようになりました。
きれいな色ですね。

あれ? 3つだったねん土が、4つになっている!?
それぞれから少しずつちぎって、よく混ぜると
4つ目のねん土ができるんですね。

「同じ3色を混ぜても、混ぜ方でこんなに違うんだよ」
と教えてくれました。大発見です!

見たこともないふしぎな色が生まれました。

色の組み合わせがきれいですね。

さて、どんな形ができたのでしょうか??

色鮮やかな作品ができあがりましたね。


 『ねんどろん』の帯には、こんな言葉が書かれています。 
 私は、この言葉がとてもいいなと思います。
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「これは ねんどですか?」という質問ですね?
答えは「わかりません」
「では 何ですか?」という質問ですね?
「これは ねんどろんたちです!」
今回はこんな形をしていますが、今度会うときはどんなねんどろんになっているかな?
こんなふうにねんどろんたちは、そのときの気分で何にでも変わるんですよ!

荒井良二
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 今日、2年生の子供たちが夢中になっているとき、こんな声が聞こえてきました。
「あ! おれ、いま、これが ねん土だってこと わすれてた!」
 

 この言葉を聞いてもわかるように、子供たちは、材料がねん土であるということを越え、想像力にたくして、素材を何にでも見立て、変身させてしまいます。
 「そのときの気分で」と荒井さんが書かれているように、今日できた作品は、1つの表れ方でしかないのでしょう。本当はもっといろいろなアイディアがあったけれど、自分が思ったように表せなかったのかもしれません。
 しかし、それでいいのです。今の気分で表れた形は、他のどんな形とも替えることはできません。
 今日はうまくいかなかったからダメだと決めつけず、「今度会うときは、どうなるんだろう?」「何にでも変われる」と、わくわくどきどきしていてほしいと思うのです。