2012年5月8日火曜日

2年生 ちょきちょきチャレンジ2

 2年生は、前回に続いてはさみにチャレンジです。
いらなくなった印刷紙を使って、おもしろい模様づくりに挑戦しました。


 最初の授業でつくった「びっくり魔法のティッシュ」に似ていますが、折りたたんで切ることで、偶然生まれる不思議な形をつくりました。
 折り紙や画用紙だと、「もったいない」「失敗できない」と少し構えてしまい、思い切り表現できない子もいるので、学校で出された使い済みの印刷紙を使いました。
「何回もできるから失敗してもいいよ」と言うと、何度も繰り返しながら、切り方を工夫していました。

こんなふうに切るとどうなるんだろう?
 開いてみるまでわかりません。


  



  いろいろな模様ができましたね。
 折り方には、何十ものパターンがあることを子供たち自身が発見し、お互いに教え合っていました。
 途中で3回、鑑賞タイムを設け、友達の工夫を、自分の表現に生かしていけるようにしました。
 どんどん折り方や切り方が複雑になっていきました。

穴の形が何かにみえる!


こうやって折り、こうやって切る。
すると・・・

こうなる。
「矢印になった!」



  おもしろい模様がたくさんできました。
そして、いよいよ本番。黒い画用紙を切ります。
たくさん切った練習を生かして、丁寧に切っていきます。


さっきより紙が固いから緊張します。


成功です。



  次回は、消防車の写生なので、しばらく「ちょきちょきチャレンジ」はお休みです。そのために、少し間があいてしまいますが、この黒い画用紙は、お花紙で飾り付けて壁飾りになります。完成が楽しみです。

 さて、今日の図工でつくったのは、白い紙や黒い画用紙でつくったおもしろい模様でした。
 しかし、切り取って捨てられるはずの「切りくず」から、たくさんのひらめきもあったようです。

 例えば、下の写真は小さな切りくずですが、「先生、お魚さんあげる」と持ってきてくれた子がいて、はっとさせられました。図工の時間の子供たちを見ていると、作品だけでなく、作品から生まれた「切りくず」一つ一つからも様々な発見をしているのです。
 



 このような偶然できた形から、ひらめいた形を作品にすることを「見立て」といいますが、これも立派な発想であり創造であり、もちろん表現です。
 家に持ち帰ることのない、このような表現の「かけら」も、図工の時間にはたくさんあります。見逃したくない大切な表現です。


2012年5月7日月曜日

4年生 自分のゲームを紹介しよう

 4年生は、釘打ちの仕上げです。玉を転がす板上ゲームに、ビー玉の通るコースをつくるために釘を打っているのです。
 釘が深すぎると、ビー玉の道にはなりません。それに、反対側に貫通してしまい危ないですね。逆に、浅すぎるとすぐに抜けてしまうのでこれも危険です。
 そのようなことに気をつけて、今日は最後のチェックをしました。


釘打ちが終わったら、絵の手直しです。


輪ゴムを利用して、転がり方を工夫しています。

 完成したら自分のゲームの説明書カードを記入しました。
 どのように遊ぶとおもしろいのか、どこを工夫し、どんな苦労をしたのか。言葉で書いてみました。
カードを書くために、もう一度自分のゲームを見直します。





  カードが書けたら、いよいよ鑑賞会です。今回の鑑賞は、見るだけでなく、実際に触ってみたり遊んで、友達のゲームからたくさんの「!」を発見します。
 また、最初は半分の人が鑑賞し、もう半分の人は席に残って、自分のゲームについてアピールします。説明書を読んだだけではわからないゲームのおもしろさについて、実際に言葉をつかって説明します。
「3種類の遊び方ができます」というと、たくさんの友達が集まってきました。


友達に感想を聞きいながら、新たなひらめきがありました。


友達の作品から発見した「!」は、付箋に描いて貼っていきます。



友達から感想が集まってきました。
「楽器をならしているみたいだね」等、すてきな感想が集まっていました。

 ゲームをつくるという今回の題材は、ただの釘打ちの練習だけでなく、「おもしろく」「たのしく」「むずかしく」など、たくさん思考し、発想する場面がありました。また、自分が楽しむゲームというだけでなく、「友達も楽しめるゲーム」をつくろうと、様々な角度から発想・構想する時間になりました。

2012年5月2日水曜日

3年生 まどのある家の鑑賞/紙を丸めて

3年生は、先週までつくっていた「まどのある家」を完成させ、今日は鑑賞会をしました。
ただ、見るだけではなく、友達の作品を見て、よいところを見つけてカードに記入します。 

家がたくさん並ぶと町のようです。
真ん中の白くて長いものは道のようですが、
なんと隣の班の友達の家(タワー)のつづきです。


友達の作品をよく見ると、必ず「よいところ」が見つかりますね。

自分には思いつかなかったアイディアもたくさん見つかります。

友達の作品について、みんなで話すと、発見がいっぱいですね。

同じ材料を使っているのに、それぞれ、全然違う色・形をしています。

友達の作品を見ているうちに、もっとつくりたくなって、
自分の作品に付け加える子もいます。

裏まで工夫している人もいます!

どんどんカードが増えてきました。
  図工には、つくる(表現)とみる(鑑賞)という大きく2つの活動があります。しかし、表現する授業と鑑賞する授業が別々にあるのではなく、表現と鑑賞は、相互に関連し合っています。
今回の授業でも、鑑賞をする中で、「へー!」「なるほど」「すごい」など、友達の表現から得た驚きを、自分の作品に生かしていこうという動きが自然に起こっていました。

また、算数などの他教科では、正解は多くの場合に1つですが、図工では、正解は子供の数だけあります。みんなが同じ答えを出すのではなく、むしろ、全員が違う答えを見つけるのが図工の授業です。
鑑賞し合う活動は、一人一人違う、様々な答えに出会い、その中で自分らしさを見つけていく時間だと思います。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

授業の後半は、紙を使ってたくさん指先を動かしました。

16色の画用紙から、好きな色を選びます。

えい! と丸めてしまいます。
 
丸めて広げて、また丸めて広げて・・・

しわだらけになりました。

もっともっとしわを増やして

しぼって

ごしごし!

紙から粉が出てきても、まだまだこすって。
ぎゅーっと机にすりつけて。
でも、やぶけないように・・・
ふわふわの紙がたくさんできました。
色の組み合わせも考えました。
さて、これは次回「マイグッズ」をつくるための材料です。やわらかい材料で、バッグやクッションをつくります。他には、どんなものがつくれるのでしょう。
クッションの中に詰める綿の代わりに新聞紙を使います。家にある人は、持ってきてください。たっぷり詰めるとふかふかになります。

2012年4月27日金曜日

6年生 さくらを描く~作品の完成は自分で決める~

6年生は、さくらの絵の続きです。校庭のさくらは、もうすっかり散ってしまい、今は新緑です。あとは記憶を頼りに続きを描くしかありませんが、今日からは背景を描きます。
背景はスケッチをしなかったので、見たように描くことはできませんが、「自分が描いたさくらが引き立つように描く」という目標で取り組みました。
また、さくらを描いた水彩絵の具ではなく、粉絵の具やパステルで描きました。

指先を使って、空の色が自然になるようになじませていきます。


青と白を混ぜて、白い雲の浮かぶ青空を描いています。



 さくらを描く今回の題材は、「見える物を見たままに描く」という、やや技能的な題材です。このような題材は、苦手意識の強い子も多いと思います。それは、見えている景色と自分が描ける絵との間のギャップに対するストレスであったり、自分の技能の至らなさを知り、つまらない気持ちになるからだと思います。
 しかし、間違えないようにしたいのは、図工科は「絵をうまく描くこと」を目指してはいないということです。つまり、絵の出来映えの良し悪し(そもそも、そういうものは測ることはできません)を評価しません。
 図工科の目標は、描いたりつくったりする活動を通して「様々な感覚・感性を働かせる」こと。「何かをつくりだす(クリエイティブする)楽しさや喜びを味わう」こと。そして、「絵の具の使い方やのこぎりの使い方、カメラの使い方など、表現するためのとても基礎的な知識や技能を経験から学ぶ」こと。それだけです。
 だから、「絵がうまいかどうか」ということを評価しないのです。「絵がうまい」と言われれば、誰でも嬉しいですが、一方で「絵がうまくない」と言われて、つくり出すことの喜びを味わう人はいません。そのような安直な評価は、人に感性を働かせることすらあきらめさせてしまいかねません。
 
 私には気になっていることがあります。それは、「先生、これで完成でいいですか?」と質問する子がとても多いことです。はっきり言って、そんなこと聞かれてもわかりません。自分の作品の完成は、自分で決めてください。こうやって描けばうまくなるとか、そういうものは、本当にどこにもありません。あったら私も知りたいところですが、残念ながらわかりません。それに、もしもそういう答えがあったとしても、「こうやって描きなさい」といわれて描くなんて、何だかつまらないと思いませんか。
 何かの型にはめようとか、器用に上手く描こうと思わず、自分の中から生まれてきた色や形を、へたくそでも怒らないので、自分なりに表現してほしいと思っています。
 もちろん、具体的に、こんな色をつくりたいとか、「こんなことをしたいけど、やりかたが分からなりません」という場合には、相談してほしいと思います。一緒に考えていきましょう。
 長くなってしまいましたが、子供たちが「うまく描かなくちゃ」、「こうやらなきゃいけないんだ」と思うような、つまらない授業にはしたくないと思っています。自戒もかねてここに記しました。