6年生は、今2つの絵に取り組んでいます。
1つは、4月から続けて描いてきたさくらの絵、もう一つは、消しゴムを使って描く「白黒の絵」です。
消しゴムで絵を描く |
さくらの絵は今日で完成させました。絵を仕上げるだけでなく、額縁の代わりとして台紙もつくりました。絵だけでなく、自分の絵をどのように見せたいのかというところまで考えて、自分の絵が栄える台紙をつくるのです。
2枚の画用紙と千代紙を組み合わせて台紙をつくります。 |
好きな2色を選びたいけど、さくらの絵に合うかな、と迷っていました。 |
千代紙の切り方や貼り方にもこだわりました。 |
完成した作品をいくつか紹介します。
小学校で見た最後のさくら。さくらの絵は、6年生の教室前に展示します。6月15・16日の学校公開日にぜひご覧下さい。
さて、もう一つは、消しゴム消しながらで描く白黒の絵です。
10Bの鉛筆と練り消しゴムが全員に配布され、さくらの絵が終わった人から、取りかかりました。
もう一枚絵を描きますというと、嫌そうな顔をする子もいましたが、今回はいつもと違う描き方であることや、使ったことのない10Bの鉛筆を使うことを知ると、目を光らせていました。
最初に鉛筆で色を塗り、消しゴムで消していきます。 |
もう一度上から色を塗り、もう一度消すなど、何度も繰り返します。 |
普段の絵は、白い紙に鉛筆で黒を加えていきますが、 今回は、黒からスタートして、消しながら白をつくっていきます。 |
思っていたより難しかったようです。 |
金環日食? |
幽霊に追いかけられている |
宇宙 |
ピアノも白と黒で表せますね! |
1つは、何もない状態や白紙から、点や線、色や形を加えていく「足し算」の表現です。さくらの絵がそうでした。また、ねん土や木材で工作するのも、足し算の表し方です。
それに対して、もう一つは「引き算」の表現です。最初にある形から、消したり削ったり、隠したりする表現です。このような引き算の立体表現は、「彫像(ちょうぞう)」といいます。一度、引いてしまうと取り返しがつかないという意味では、難しい表現ですね。彫刻刀で削りながら描く版画がまさに引き算の表現ですね。
そして、今回の消しながら描く絵も「引き算の表現」です。今回は、後から加えることも可能なので、失敗を恐れず、挑戦してみてほしいと思います。
この方法で描くと、光や影を描くことができるので、普段とはちょっと違う絵が描けると思います。
次回は、もう少し大きな紙を使って、白黒の世界を表します。
絵の描き方は、もっともっと自由なんだということを感じてほしいと思います。
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