3年生の造形遊び。
今回は「光と影の実験室」というテーマで、
暗い図工室で行いました。
学校公開日だった授業1日目。
暗幕をくぐり図工室に入ると
そこには、白いプラスチック段ボールとスポットライトが
それぞれのテーブルに置かれていました。
「え! 何これ?」
図工の授業は、いつも驚きから始まります。
「さて、今日は何をするのかわかる?」
と聞いてみると、「影絵」と答えが返ってきました。
正解!
家の電気スタンドなどでやったことがある
という子もいましたが、
やったことのない人でも
光と白いスクリーンがあったら、
誰もがまずは手を使って影をつくってみたくなりますね。
1日目は、
光と影について、
まずは試しながら、いろいろな発見ができるように、
それぞれのチームで「これは何でしょう?」というクイズを
つくってみました。
10分間という短い時間ですが、
チームで力を合わせていろいろな形を試してみました。
さて、発表の時間です。
これはなんでしょう?
なんだろう?
それぞれのチームのライトがつく度に、
それまで見えなかった影が映し出されて、
部屋がぱっと明るくなり、歓声があがりました。
暗い中、そして短い時間でしたが、
クイズを出し合って、お互いのアイディアを見ることで、
光と影のことが、少しわかってきたでしょうか?
授業の終わりに、
今日の実験で何か発見したことある? と聞くと、
「光に色をつけるときれいだった」
「光に近付けると大きくなった」
と教えてくれました。
2回目の授業は、その発見を生かし、
チームで一つの影絵をつくります。
家から持ってきた材料や図工室にある材料を選び、
さっそくいろいろな影を写してみました。
自分たちの持ってきた筆箱も、
今日はいつもと違い、
影の一つをつくる材料になりました。
家から持ってきてた透明のものは、
光に当てるとどんな感じになるかな?
スクリーンはプラスチックなので、
直接セロハンテープでつけることもできます。
つくっている姿も影に写っているよ!
自分自身の影が、影絵の世界に入っている!
絵の中に入っちゃったみたいで不思議!
スクリーンの裏側
↓
表から見てみると・・・
きれいですね!
色のついたペットボトルや
透明なものにマジックペンで色を塗って
影にも色をつけました!
スズランテープや綿も使えそうだね!
スクリーンの裏と
スクリーンの表
友達の大きさが全然違う!
この影は、誰だろう?
あれ!
自分の影を自分で見える?
影絵の世界から登場!
お城かな?
高層ビルかな?
雲も浮かんでいる!
一体、何を使っているのかな?
いつも見慣れている糊のチューブで、
お城をつくったんですね!
30分間、集中して活動していました。
いいアイディアだね!
もっとこうしたらどう?
チームの中でアイディアを出し合いました。
ライトを操作する子、
光の色を変える子、
影をつくる子、
役割分担もばっちり。
仕上げに、表から
絵を描いた透明の梱包材を飾りつけています。
表と裏をどちらも使うことで、
合成できることにも気がついたようです!
仕上げをチェック。
よし! 完成!
発表の時間になりました。
それぞれのチームのアイディアが面白い!
前回と同じようにクイズにして発表するチームもありました。
スズランテープやカラーセロハンなどで、
光に色をつけるととてもきれいですね。
不織布を使うと、独特な色になりますね!
これはおばけ屋敷を表しているようです。
透明のものを使ったチーム。
世界のどこかの未来の町です。
よく見ると小さな登場人物がいて、物語がある。
絵本の1ページのようです。
光と影。
いつも子供たちの身の回りにあるものです。
でも、こんなふうに遊んだことのなかった子がほとんどでした。
小学生のときに、いろいろな経験をさせてあげたいと思っています。
目の前にあるけど、気がつかないことがたくさんあります。
身の回りにあるもので、まだまだ面白いものがたくさんあります。
テレビゲームも面白いけど、もっと面白いことが身の回りにはたくさんあることを、
学校で子供たちに教えていくべきだと思っています。
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