2014年2月16日日曜日

展覧会を考える 第1回 〜作品を展示するって?〜

来年度の展覧会をどんなものにするのか・・・
展覧会を子供たちの創造と学びのチャンスにしていくために、
どのような仕掛けをつくっていくのか、日々研究しています。
その進捗状況を、この「図工ギャラリー」で公開していきたいと思っています。

第一回目の今回は、
作品を展示することの意味や、展示方法のおもしろさ等、
作品展示の可能性について書いてみたいと思います。

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5年生の作品「自分サイズの絵」が完成し、
いよいよ展示します!
等身大サイズの大きな作品をどうやって展示するか?

この作品は自分の分身みたいなものだから、
自分の居たいところ・自分の好きな場所に飾ろう!

いつも一緒にいる友達と、
分身になっても一緒にいられるように飾ってもいい。
見てもらいたい学年の廊下に飾ってもいい。

自分が行けないような場所に、分身を飾ってもいい。

そうやって、飾る場所も自分で決める。

見せ方も含めて、
それは作品なのだ。

飾ることもつくること。

飾り方によって作品の意味が変わることを知る。

場所によって作品の見え方はこんなにも違うのか!

作品づくりは子供がすること。
作品展示は大人(教員)がすること。
そんな決まりはない。
作品展示も、作品をつくるように
子供たちと一緒にやる。
飾る場所や見せ方を、
みんなと話し合いながら自分で決める。
そんなやり方もある。

他学年の子供が通りがかりに
「学校中に作品があると 、美術館見たい!」
「大きなお化け屋敷見たい」と言っていた。
そんな子供たちのつぶやきに、
展覧会のヒントがあるかもしれない。

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6年生がつくったメガネは、
「新しいメガネを提案しよう」をテーマに6年生が投票し、
獲得票の多かった20作をメガネ屋さんに展示することにした。
12月に店長さんに展示したいと提案し、快諾してもらった。
作品が学校を飛び出す!

メガネを美しく見せるためにつくられた
ショーケースにメガネを飾ると、
こんなにきれいに見えるんだ!

ここならたくさんの人に見てもらえる。
同じ作品でも10人、100人、あるいは1000人、
目にした人の数が増える度に、作品の価値が変わる。

見せることは、つくることの延長線上にある。
もっと作品展示が、そして作品づくりが
おもしろくなるような展示のやり方を考えていきたいと思う。

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学校の展覧会とは、ただ作品を展示するだけの場ではありません。
展覧会を通して、もっともっとおもしろい作品の見せ方・飾り方を、
子供たち自身が思考していけたらいいなと考えています。

※来年度の展覧会は、今年の11月28日(金)、29日(土)の予定です。

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