4年生は、マッチ棒を使って町をつくっています。
その名も「マッチのまち」。
一人一つの建物の建築して、
みんなの作品を並べた時に、
町みたいにしようと話しました。
一人一人、自分の土地の中に、
思い思いに建物を「建設中」です。
自分の土地の中は、
家を建てたり、池をつくったり、川をつくったり、
自由につくることができます。
それにしても今日の授業は、静かです。
いつもは、つくりながら楽しい話し声が聞こえてくる
図工の時間ですが、
今日は何だか静かです。
それもそのはず
4年生は、
マッチ棒の上にマッチ棒を重ねようと、
指先に意識を集中して、黙々と建設中なのです。
接着剤が固まるまでの10を数え、
一本、また一本と根気よく一つ一つ積み上げていきます。
そして、だんだん伸びていきます。
中には、
上ではなく横に伸びてくるものもあります。
こんなふうに、部品を外で組み立ててから、
後から組み立ててもいいですね。
慎重に慎重に。
でも不思議と、みんな楽しそう。
何が楽しいのかというと、
それは、きっと「スリル」なのではないかと思います。
細かい作業への緊張感と、
一つ終えた後の一息。
この緊張と緩和のバランスのようなものが、
わくわくどきどきして、
楽しいのかもしれません。
よくみると小さな人が建物の上にいました。
この人の目線になってつくっていたのですね。
公園のすべり台も、こんなに小さい。
ディテール(細かいもの)にのめり込む子も入れば、
大きく表す子もいます。
一本を取り出せば、どれもマッチ棒という材料。
でも、組み合わせ方で、こんなにいろいろな建物に変わっていきます。
一人当たり、平均300本ほどのマッチ棒を使って、
様々な建物を表しました。
空に伸びる子もいれば
地下へと潜る子もいました。
これだけ高くするので、
もちろん途中で崩れてしまった子もいました。
丈夫にするにはどうしたらいいのでしょうか?
建築は、「重力」とのせめぎ合い。
ものが立つとはどういうことか。
それには、こうやって、
どこかで重力と釣り合うバランスを手探りで見つけていくことです。
失敗することも含めて、
「自立する」造形を、自分の手でつくる体験は、
いろいろな造形の基礎ではないかと思っています。
いろいろな建物が完成しました。
みんなで一つの町にして、飾ってみようと思います。
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