学校に潜んでいるという謎の生物。
人間の目には見ることができませんが、
うっかり白い絵の具を踏んでしまったことで、
足あとだけが校舎の中に現れました。
いったい、どんな生物が住んでいるのでしょう?
4年生は、謎の生物の足あとづくりに挑戦しました。
最初にいろいろな動物の足あとを観察しました。 「足あとの形だけでなく、足あとの付き方(歩幅や足形の数)を見ると、 どんな生き物かがわかる」という鋭い意見も出てきました。 |
さて足あとづくりのスタートです。 |
指の数がすごく多い生き物! |
それぞれ違った形の足あとを考えます。 |
指が長い生き物! |
たくさん集まってきました。 この中から班で1つ、一番おもしろいと思う足あとを選びます。 |
これはすごくおもしろいけど、こっちの方がいいかも。 |
これ! |
決まったら、それを型にして、同じ形の足あとを増やしていきます。 |
重ねて切ると、一度にたくさんつくれる! |
増えてきた! |
足あとがたくさんできたら、校舎内に並べていきます。
謎の生物の動き方を考えて、並べていきます。
歩幅がもっと大きい方がいいんじゃない? |
階段を下りていく足あと・・・ |
昇降口から外に出ようとしているのかな? |
この生物は、タコのように足がたくさんあるようです。 こんな足あと見たことないですね。 |
3階の教室の窓から飛び込んできた生物。 教室の中を暴れ回ります。 |
机の上にも飛び上がったようですね! |
この不思議な歩き方をする生き物も教室を歩いたようです。 |
この生物は、なんと金魚の水槽の中に入って消えました。 金魚に化けたのかな? |
ドアの窓から見える緑色は、謎の生物なのでしょうか? |
これは図工室です。 |
謎の生物は、学校中を暴れ回っているようですね!
足あとを並べただけなのに、そこに何かがいるみたいに感じます。
足あとが途中で途切れたかと思えば、
10メートルもジャンプしてまた足あとが始まったり。
窓からはじまって、金魚鉢の中に消えていたり。
足あとの並べ方を工夫することで、
その生物の散歩ストーリーが想像できますね。
今日のような授業は、「造形遊び」という領域になるのですが、
個人的には「イメージ遊び」だと考えています。
並べることを楽しむということを越えて、「足あと」という
ある特別な意味を持った記号を並べるということで、
そこにストーリーが生まれ、どんどんイメージがふくらんでいきます。
活動中の子供たちのつぶやきを聞いていると、
本当にいろいろなイメージをもっていることがわかります。
「ここでジャンプするじゃん! そのときに叫んで、手で上に張り付くんだよ」
実は、目には見えて表れない「声」や「手」、「色」などもイメージしていたのです!
ついつい目に見えるものだけを子供たちがつくっていると思ってしまいますが、
目に見えない想像の世界、イメージの世界を子供たちが持っていることを、
いつでも忘れないようにしたいと思います。
4年生の想像力に、またまた驚かされた図工の時間でした。
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