5年生は、イスの材料を切り始めました。
1学期にたっぷり練習をした電動糸のこをもう一度使います。
前回のような細かな表現は少なくなりますが、板が前よりずっと厚く、大きい分、切るのは難しくなります。
また、安定したイスに仕上げるために、線をまっすぐに切ることが要求されます。板が厚い分、一度曲がってしまうと、軌道修正することも簡単ではありません。
これまで取り組んできた工作の中では、最も高度な作業になると思います。
今回の目標は、「急がずゆっくりていねいに」ということです。
しかし、ものづくりをするということは、時にその気持ちを抑えて、冷静に作業を進めなければならない場面もあるのです。
また、作品が大きくなる分、力もいります。そんなとき、自然と友達の作品づくりを手伝ってあげる姿もみられました。自分だけ早く終わればいい、自分だけうまくつくれればいいんだ、という気持ちではなく、みんなで手伝い合いながら、作品づくりをしていく姿は、見ていて気持ちがよいものです。
図工室のことを英語で、「アトリエ」とはいいません。一般的に「ワークショップ」といいます。それは、みんなが力を合わせてともにつくり、学び合う場所の意味です。
電のこを使えない時間は、のこぎりで切り進みます。
切り終わったら、やすりで研きます。
イスは、座ると気持ちも休まる道具です。すぐに壊れてしまうようでは、安心できません。
自分にとって大切な道具として、こころを込めてつくっていけるといいですね。
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