2012年7月11日水曜日

2年生 ねんねんどろん ねんどろん!

2年生は、紙ねんどと絵の具を使って表しました。
  授業の最初に、1冊の絵本を読み聞かせました。荒井良二さんの『ねんどろん』(講談社)です。3匹の色も形も違う生き物が、「ねんねんどろん ねんどろん!」と歌いながら、3匹で力を合わせて飛行機や船に変身するお話です。
 色ねん土で形をつくる初めての授業の導入にぴったりだと思い、この絵本を読んで聞かせることにしたのです。
絵本を読み終えると、さっそく取りかかりました。
最初に、絵本と同じように、紙ねん土を3つにわけました。

3つの色ねん土をつくります。色の組み合わせも考えます。

3色が決まりました。
さっそく絵の具とねん土を混ぜていきます。

ねん土の中に、絵の具を入れて・・・

両手でよくこねます。
色ねん土になるかな?

きれいな3色ができあがりましたね!
「ねんねんどろん ねんどろん!」
どこかから「ねんどろん」の歌が聞こえてきます。

さて、何に変身するのかな?

あ! チョウチョに変身しました。
3つが合体すると・・・

こんな色になりました。

伸ばすと一枚の紙のようになりました。
きれいな色ですね。

あれ? 3つだったねん土が、4つになっている!?
それぞれから少しずつちぎって、よく混ぜると
4つ目のねん土ができるんですね。

「同じ3色を混ぜても、混ぜ方でこんなに違うんだよ」
と教えてくれました。大発見です!

見たこともないふしぎな色が生まれました。

色の組み合わせがきれいですね。

さて、どんな形ができたのでしょうか??

色鮮やかな作品ができあがりましたね。


 『ねんどろん』の帯には、こんな言葉が書かれています。 
 私は、この言葉がとてもいいなと思います。
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「これは ねんどですか?」という質問ですね?
答えは「わかりません」
「では 何ですか?」という質問ですね?
「これは ねんどろんたちです!」
今回はこんな形をしていますが、今度会うときはどんなねんどろんになっているかな?
こんなふうにねんどろんたちは、そのときの気分で何にでも変わるんですよ!

荒井良二
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 今日、2年生の子供たちが夢中になっているとき、こんな声が聞こえてきました。
「あ! おれ、いま、これが ねん土だってこと わすれてた!」
 

 この言葉を聞いてもわかるように、子供たちは、材料がねん土であるということを越え、想像力にたくして、素材を何にでも見立て、変身させてしまいます。
 「そのときの気分で」と荒井さんが書かれているように、今日できた作品は、1つの表れ方でしかないのでしょう。本当はもっといろいろなアイディアがあったけれど、自分が思ったように表せなかったのかもしれません。
 しかし、それでいいのです。今の気分で表れた形は、他のどんな形とも替えることはできません。
 今日はうまくいかなかったからダメだと決めつけず、「今度会うときは、どうなるんだろう?」「何にでも変われる」と、わくわくどきどきしていてほしいと思うのです。

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