2年生は、紙ねんどと絵の具を使って表しました。
授業の最初に、1冊の絵本を読み聞かせました。荒井良二さんの『ねんどろん』(講談社)です。3匹の色も形も違う生き物が、「ねんねんどろん ねんどろん!」と歌いながら、3匹で力を合わせて飛行機や船に変身するお話です。色ねん土で形をつくる初めての授業の導入にぴったりだと思い、この絵本を読んで聞かせることにしたのです。
絵本を読み終えると、さっそく取りかかりました。 最初に、絵本と同じように、紙ねん土を3つにわけました。 |
3つの色ねん土をつくります。色の組み合わせも考えます。 |
3色が決まりました。 |
さっそく絵の具とねん土を混ぜていきます。 |
ねん土の中に、絵の具を入れて・・・ |
両手でよくこねます。 |
色ねん土になるかな? |
きれいな3色ができあがりましたね! 「ねんねんどろん ねんどろん!」 どこかから「ねんどろん」の歌が聞こえてきます。 |
さて、何に変身するのかな? |
あ! チョウチョに変身しました。 |
3つが合体すると・・・ |
こんな色になりました。 |
伸ばすと一枚の紙のようになりました。 きれいな色ですね。 |
あれ? 3つだったねん土が、4つになっている!? それぞれから少しずつちぎって、よく混ぜると 4つ目のねん土ができるんですね。 |
「同じ3色を混ぜても、混ぜ方でこんなに違うんだよ」 と教えてくれました。大発見です! |
見たこともないふしぎな色が生まれました。 |
色の組み合わせがきれいですね。 |
さて、どんな形ができたのでしょうか?? |
色鮮やかな作品ができあがりましたね。 |
私は、この言葉がとてもいいなと思います。
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「これは ねんどですか?」という質問ですね?
答えは「わかりません」
「では 何ですか?」という質問ですね?
「これは ねんどろんたちです!」
今回はこんな形をしていますが、今度会うときはどんなねんどろんになっているかな?
こんなふうにねんどろんたちは、そのときの気分で何にでも変わるんですよ!
荒井良二
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今日、2年生の子供たちが夢中になっているとき、こんな声が聞こえてきました。
「あ! おれ、いま、これが ねん土だってこと わすれてた!」
この言葉を聞いてもわかるように、子供たちは、材料がねん土であるということを越え、想像力にたくして、素材を何にでも見立て、変身させてしまいます。
「そのときの気分で」と荒井さんが書かれているように、今日できた作品は、1つの表れ方でしかないのでしょう。本当はもっといろいろなアイディアがあったけれど、自分が思ったように表せなかったのかもしれません。
しかし、それでいいのです。今の気分で表れた形は、他のどんな形とも替えることはできません。
今日はうまくいかなかったからダメだと決めつけず、「今度会うときは、どうなるんだろう?」「何にでも変われる」と、わくわくどきどきしていてほしいと思うのです。
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