図工室に入ると、13種類の液体が机の上にならんでいます。
「え? ジュース? 絵の具?」と興味津々に見つめていました。
どちらも正解です。ジュースが8本、絵の具でつくった色水が5本、ランダムに並べられているのです。
「さて、この中から5本の偽物を見抜いて下さい」
これが、最初のミッションです。班ごとに話し合い、どの液体が絵の具で、どの液体がジュースなのか、真剣に考えます。
見れば見るほど、わからなくなる! |
班の中でも意見がわかれます。 |
すると、どこの班も意見が違います。さて、一体どれが偽物なのでしょう。
正解を発表したところ、すべてを見抜いた班は1つもありませんでした。 |
私たちには、そのように「 色 → 味や香り 」とイメージする癖があるのです。
この授業では、そのようなドリンクの表面的な特徴をつくることで、ドリンクそのものをデザインします。
ただし、ふざけ半分ではなく真剣に取り組んでほしいので、最初に企画書を書いてもらいます。
ドリンクのキャッチコピーから値段設定まで考えます。 |
企画書ができてきたら、絵の具を調合してドリンクをつくっていきます。 ドリンクをつくりながら、企画書を書き替え、より理想的なドリンクを目指します。 |
思い通りのドリンクになるまで、何度も何度もやり直します。 |
こういうドリンクありそうですね。 |
思っていたより、イメージしていた色にするのが難しいようです。 |
真剣に取り組んでいます。 |
どんなドリンクになるのか楽しみです。 |
今回、わざわざ「デザイン」という言葉を使ったのも、それを伝えたかったからです。飲料水メーカーや広告代理店のプロになったつもりで、新しいドリンクを提案してほしいと思います。
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