2014年4月17日木曜日

2年生 はさみでドライブ!

図工の時間には、さまざまな道具との出会いがあります。
段ボールカッター、カッターナイフ、
のこぎり、金づち、小刀、彫刻等、電動糸のこぎり・・・
 
2年生になりたても子供たちとって、
もっとも身近な道具のひとつが
「はさみ」です。
 
「さて、これは何でしょう?」
「はさみ!」
「正解! では、いったい何を切るはさみでしょう?」
 
「髪の毛を切るの?」
「つめ切り?」
 たくさんの予想が出てきました。
金属を切るはさみ、植木を切るはさみ、糸を切るはさみ等・・・
 
「はさみにもいろいろな仲間がいるんだ!!」
「その中の一つがこのはさみなんだね!」
 
そんな会話から授業がはじまりました。
「ところで、みんなははさみの使い方知っている?」
「知ってるよ!」
「はい!はい!」
 
「はさみを渡すときは刃を持って渡します」
「立ち歩くときは、はさみを置きます」
「人に刃を向けません」
「紙を回して切ります」
 いろいろな意見が出てきます。
 
「なるほど、紙を回して、はさみはまっすぐで切るんだね!
それじゃあ、こんな難しいコースを、紙を回しながら切れるかな?」
 
はさみでたどる迷路を用意しました。
ぐるぐるとカーブの続くコース
さあ、切れるかな?

「紙をまわす、はさみまっすぐ」
じゅ文のように口ずさみながら、
真剣に取り組みます。

切れた!

切った形がおもしろいね!
 
やりはじめてからこんな声が聞こえてきました。
「あれ、紙を回して切るのって、
こんなに難しいんだ!」
 
「それじゃあ、もっと難しいコースを使って、
はさみの達人を目指そう!」
まずはえんぴつで迷路をたどって・・・

それからはさみで切っていきます。

紙を持つ方の手の位置も上手に動かします。
 
 
ひとつ終わると、次のレベルにチャレンジ。

迷路をたどる→はさみで切る→迷路をたどる→はさみできる→・・・
というように、思考と練習を行ったり来たりすることで、
集中力を切らすことなく、
もくもくと取り組むことができました。
 
 
はさみは「ねもと」で切ると
切りやすい!
そんな発見もありました。

レベル3に挑戦!
レベルというのは、迷路のレベルではなく、
1、紙を回す
       2、紙を持つ手を動かす
       3、はさみの根元で切る
この3つのレベルのことです。
 

そして、レベルアップするたびに、
はさみの使い方のコツをつかみ、
だんだん楽しくなってきます。

「根元で切ると切りやすい!」
「切りやすいと楽しい!」
そんな声が聞こえてきました。
 
授業も終わりに近づいたころ・・・
「切った紙の形を並べてみると、面白い!」
子供たちの活動に新しい展開がありました。

公園みたい!
消しゴムを使って冒険しよう!

「できた形が違うよ!」
隣の子と通った道が違うんだ!

はさみで切り進む子供たちの手元で
一枚の紙が右に左にぐるぐる回る様子は、
まるでハンドルを握ってドライブしているように見えます。
 
はさみと紙とわたし。
さあ、これからどこまで旅に行こう・・・
 

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