2013年1月11日金曜日

6年生 誰も知らない教室

 6年生は、教室まるごと一つを作品として大きな作品づくり(インスタレーション)に取りかかりました。空間そのものを使って表現する方法を「インスタレーション」といいます。
 
1組は12月まで1年生の教室として使われていた教室、
2組はその隣の活動室を丸ごと使って制作を始めました。
 
 テーマは「誰も知らない教室」です。
普段使っている教室と同じ広さの空間を、
自分たちで考えて、これまで誰も見たことがないような
空間に変身させます。

何をするのかを会議で決め、限られた予算の中で、
必要な材料を自分たちで決めました。

制作行程も役割分担もすべて自分たちで決めています。

まずは、空間づくり。
ただ作品をつくって並べるのでは、
普通の作品展と変わりません。
いつもと違う空間を演出することが、
インスタレーションの成功の鍵です。

黒板や掲示板を白い素材で覆い隠すことで、
教室らしさを消します。

時計を取り外し、壁を隠していきます。
瞬く間に、いつもとは違う空間が現れます。

一方で、大道具組はダンボールを使った
大がかりな造形に取り組んでいます。

また、小不道具組はねんどや紙を使って
空間を飾る大事なアイテムを作っていました。

全員で協力しないと、限られた時間の中で、
大きな作品は完成できません。
  
2組は空間を暗くするために、壁を黒くしたり、
窓を目張りしたりしました。

対照的に、1組はカーテンを取り外し、壁をすべて白くして
部屋全体を明るくしています。
 インスタレーションは、展覧会に向けてあと2週間で完成させなくてはなりません。
どんな空間に生まれ変わるのか楽しみです。

 もう一つ、6年生の挑戦する「ストリングラフィー」についても、途中経過を報告します。 生活科室に糸電話のようなものがたくさん現れています。
 6年生の1組2組あわせて20名が、1月26日の4時間目にこの糸電話のような楽器を使って発表します。
 


 糸の長さで音の音程を変える算数でもあり、それを空間に飾るという図工でもあり、それを奏でる音楽でもある。そんな総合的な表現がストリングラフィーです。

 展覧会まであと2週間を切りました。どんなことができるのか、わくわくどきどきしながら、子供たちはいろいろなことに挑戦しています。

 インスタレーションも含めうまくいくのかどうか・・・もちろん不安もありますが、最初から成功や完成度に気を取られて、ブレーキをかけては、何も面白くありません。学校は実験室です。失敗してもいいから、とにかく精一杯挑戦してほしいと思います。

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