2012年3月16日金曜日

6年生 最後の図工は未来へつづく

この日、6年生は小学校最後の図工を向かえました。
「思い出を閉じ込めよう」というテーマでつくってきた写真立てを完成させます。
 写真が消えてしまうというアクシデントもあり、取り直しに走るチームもいました。
せっかく撮影した思い出の一枚が、こちらの管理不足で消えてしまって、申し訳ないことをしました。
 三脚を使い、タイマーで集合写真を撮るチームは、学校の校章と一緒に写ろうと、職員室前のベランダにならんで撮影していました。思い出の写真を撮っているわけですが、きっとこうして撮影した体験が、いい思い出になるのじゃないかと思います。
何度も撮り直していました


完成したみんなの写真立てを、授業後の図工室に並べました。

写真立てを立てる台を工夫。ツリーハウスをイメージしました。

飼育委員会の思い出を閉じ込めました

よく見つけてきたね。水引をつけてめでたい!

色の境目にマッチ棒を並べて、丁寧に色を塗りました。

3色でシンプルに仕上げていますね

フレームを回転寿しに見立てています!
不思議な立体感! 雪の写真がきれいです。
写真立ての仕上げを終えると、いよいよ最後の作品に取りかかります。
 未来に向けて作品を送るのです。

 「拝啓、自分」
 「今は元気です。今は元気ですか?」
 「あなたは、わたしですか? わたしは、あなたです。」

 未来の自分へ、今の自分が書く手紙の内容をちょっとのぞくと、時空をまたいだ不思議なコミュニケーションになっていました。

 自分がつくった作品を、未来の自分が見たら、どんなふうに思うんだろう。そんな疑問からイメージをふくらませて手紙をつくります。
 

授業後に「タイムカプセルポスト」へ投函

いろいろなかたちのユニークなハガキや手紙ができたようです。

自分の名前の頭文字Yのかたち

開くとポップアップ(飛び出す)過去からのラブレター?

忘れた頃にやってくる

韓国の国旗のハガキ

6年生だった頃の自分と比べられるチェックボックス!
おもしろい発想ですね。

切手が偽物? 本物もちゃんと貼ってあるようです

こんな手紙が届いただけでわくわくしそうですね

今の自分の手の大きさ。小さくなるのかな?


タイムカプセルポスト
ここにいれたら、手紙は未来へ・・・
また会う日まで、お楽しみ。

「思い出を閉じ込めよう」という写真立てづくりも、この「未来への手紙」も、作品が完成するのは、今ではなく未来です。
 写真立てに閉じ込められたものが作品の一部だからです。「思い出」というのは、ただの記憶とは違うものです。時間が過ぎて記憶が熟して、ふと思い出す時、それは思い出になるのです。年齢を重ねて、成長して、さまざまな変化があって、そこではじめて作品は完成するのだと思います。
 また、「未来への手紙」は、届いて受け取って、はじめて作品づくりが終わります。
 そのとき、この子たちがどんな思いで作品を見て、何を感じるのか、それが一番大切なような気がします。

 中学校の美術は、小学校の図工とちょっと違います。ひょっとすると(いや、きっと)、美術の時間に、難しさや不自由さを感じることがあるかもしれません。しかし、何かにとらわれず、感じるままに、自分を表現しつづけてほしいと思います。

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