1年生が今回使うのは、墨、毛筆、書道用紙。
習字の時間がはじまりそうですが、
今日は、書き初めで使われる半切1/2サイズの紙を
横にして使い、絵を描いても字を書いてもよい授業です。
「字は国語、絵は図工」と別々に考えられがちですが、
かつて日本の「絵巻」の世界では、
絵と字はどちらも区別なく表現されていました。
(現在のマンガも、絵と字を効果的に併せ持った表現です)
墨で絵を描くことを
「墨絵」または「水墨画」といいます。
「墨は五色を兼ねる」といわれ、
黒一色のように見えますが、
水加減によって、様々な色が現れます。
むしろ、黒一色だからこそ、
和紙の白と墨の黒の間に、
想像力がふくらむのかもしれません。
さあ、描いてみよう。
題名を書いて、何か物語がはじまりそうですね。
黒色の絵の具とどう違う?
描いていくうちに、だんだん筆が乾いて
だんだんかすれてくる。
墨で描くと、いつもより大きく描ける!
紙が横に長いと、どこまでも描きたくなる。
紙がいっぱいになったら・・・
横につなげて、もっと長くしちゃおう!
どんどん横につながって
くるくる巻いて
そして描き続けよう
いろいろな技が生まれました。
これは「せんぷうき」という技です。
描きはじめから、横にずーーーとつづいた絵は、
一つのお話になっていたり、
一つのつながった絵になっていたりして、
時間いっぱい描きました。
長ーーーーーい船!
さあ、巻いてあった紙を広げてみると・・・
図工室の床が紙で埋まってしまった!
みんな何枚つなげたのかな??
中には向こうの壁からこちらの壁まで、
10枚もつなげ6メートルになった子もいました!
最後に、ラップの芯をのりで付けて完成。
床いっぱいのみんなの作品を見合いました。
端から端まで見るのに、
何メートルも移動してしまいます。
最後はクルクルと巻いて
巻物の完成!
授業の終わりに
「昔の本は、こういう形をしていたんだよ」
という話をしました。
少しずつ広げて、反対側で巻きながら、
横に向かってお話がつづく「巻物」「絵巻物」といいます。
今でも、本を数えるとき、1巻(かん)・2巻・3巻・・・
と数えるのは、その名残です。
墨で描く、紙が横に伸びて長い絵を描く、巻物にする
たくさんの初体験があった1年生でした。
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