海、河、滝、波・・・
どれも水が姿を変えて現れたものです。
水は、身近であり見慣れていながら、
さまざまな姿に変形する不思議な存在。
今日の6年生は、水の造形遊びに挑戦しました。
テーマは、「水のキセキ」。
どんな方法でもOK。
自分なりに工夫して、
自分なりの水のキセキを写真で撮ります。
キセキには、二つの意味があります。
普通ではない不思議なことという意味の奇跡と、
ものごとの通ってきた跡である軌跡です。
今日は、その二つの意味のキセキを、起こして捉えてみよう。
それは日常の景色の中に埋れているかもしれない。
普段はできないことにチャレンジすることで、
起こせるかもしれない。
思い思いにチャレンジしてみました。
みんなが奇跡の瞬間を見ようとしました。
偶然空いていた穴からもれた水。
思わぬ偶然からキセキは見つかります。
水は形がない。
形を与えるために、ガラスを用いるアイデア。
重力? 遠心力?
どうやら目には見えない力が
水のキセキをつくるみたい。
一歩間違えると自分が水びたしになるかもしれない。
そんなリスクをとってでも、
キセキを起こそうするチャレンジャーたち。
全身を使って水を宙に投げ出す。
たった0.1秒にも満たないかもしれない
時間の流れが、水の流れに写し出されます。
宙に浮く雫は、球体だった。
時間を止めると水しぶきは、雲みたいだ。
光を当てることで見えてくる水の姿もあります。
日常の何気ない光景に
水のキセキがある。
いろいろな表情をみせる水の美しさ。
水と時間の彫刻。
肉眼ではとらえることのできない
水の動きを、写真でなら残すことができます。
もう二度と表れることのない水の形。
そこに、美しさや面白さ、不思議さを見出す
感性を働かせていました。
図工は、色と形の教科だと言われます。
ところが、水自体には、色も形もありません。
色も形もないから、光が映りこみ、
奇跡的な、一瞬の色と形が表れ、そして消えていきます。
日常の当たり前と思っているものごとの中に、
まだまだ知らない世界がたくさん眠っている。
そんなことを造形遊びを通して感じる2時間でした。
と
返信削除