今日は、2年生の最後の図工。
外はよく晴れ渡り、初夏の陽気です。
前回は、たくさんのねん土を使った造形遊びをしました。
今日はその続きです。しかし、今日はねん土は配られません。
今日は、「ねん土のふるさと」へ出かけます。
ねん土というと文具店やおもちゃ屋さんで
買うものだと思っている子もいるようですが、
実は、この学校の地下をちょっと掘れば、
ねん土はあるのです! ということで、
2年生は、図工室から校庭の砂場へ移動しました。
水も使えるよ! |
ねん土も水が乾いたら固くなったから、 土も水を入れると柔らかくなるのかな? |
みんな、まずは穴を掘り始めました。 あ! つながった |
トンネルになった! |
水が流れてきた! |
もっと深く掘れば、川がのびるよ! |
気がつけば、川がだんだん長くなってきましたね。 |
ぼくの掘った穴ともつながった! |
流れを変えてみよう。 |
ダムをつくって、少しずつ水を送り出すというアイディアも! |
その川のほとりには、小さな町ができていました。 |
道があり、丘や家がありました。 |
単純なことをしているように見えますが、
よく見てみると、いろいろな実験をしているようです。
土と水を混ぜて、泥をつくったり。 |
みんなで踏んで練ってねん土をつくろうとしている チームもありました。 |
たくさんの型をとってみたり。 |
そこにドングリを乗せて、ケーキをつくったり。 |
このチームは、なんとねん土を掘ろう! と大きな穴を掘り始めました。 |
かなり深くなってきました。 |
踏んでねん土をつくっていたチームは、それを乾かして いよいよねん土づくりの仕上げに入ったようです。 |
一度水をたっぷり含ませてドロドロにした後、 乾燥させるというのは、本当にねん土をつくる時と、 同じやり方なのです。何も教えていないのに、 よく思いつきましたね! ちなみに、足で踏んで練るというのも、ねん土の中の空気を 抜くときに実際に使われる方法ですね。 |
固さはどうかな? |
そして、穴を掘っていたチーム。 なんと、土の色が急に変わりました! 下の層にたどりついたのです。 ちょっと粘り気のある土! これは、まぎれもなく本物のねん土です! 粘(ねば)る土と書いて「粘土(ねんど)」です。 |
こんなに深く掘ったんだ! |
さあ、終わりの時間が近づいてきました。 |
いやだ! 一日中やっていたい! あと365日にやっていたい! |
そんな嬉しい声も聞こえてきました。 夢中になった2時間。自分がどこにいるのかも忘れて 無我夢中で取り組んでいました。 |
いつも見慣れた学校の砂場に、 こんなに楽しい発見がいっぱいあったなんて! |
授業の後、砂場の中からきれいな石を見つけたと教えてくれました。 |
「先生がねん土を埋めたんですか?」
最初、ねん土が地面の下にあるものだということを話しても、首をかしげていた子たち。今回の体験を通して、ねん土は、売っているから買うこともできるけど、掘れば見つけることができるんだということが、少しでも実感できたのではないでしょうか。
これから6年生になるまで、何度もねん土を使うことがあります。そのときに、少しでも今日のことを思い出してくれたらいいな、と思うのです。