もうすぐ4年生になる3年生。
3年ということは・・・
小学校は6年間ですから、ちょうどその真ん中。
つまり、小学校の折り返し地点ということですね。
そんな3年生に、今日は難しいテーマに挑戦してもらいます。
黒板に1年生から3年生までの
3年間の図工の全題材名を並べてみました。
入ってくると、黒板の前で立ち止まり、
いろいろとつぶやいていました。
「なんでこんなに貼ってあるの?」
「あ、わかった!」
「なつかしい!」
そこで聞いてみました。
「この中で覚えているとか、特に楽しかった授業はありますか?」
すると、いくつかの授業が挙げられました。
みんなは3年間でこれだけの階段を上がってきました。
今日のテーマは・・・
これ。
「自由」です。
「自由って何だと思う?」
「なんでもできる」「いろいろなことができる」
「やりたいことができる」「すきなことをする」
なるほど。
自分がいままでに身につけた技や、
これまでの経験からアイディアを見付けて、
自分なりにつくりたいものを決めてつくってみましょう。
材料や方法は、もちろん自分で考えます。
始める前に、
「みんなが自由に活動できるようにどうしたら良い?」と投げかけ、
「危ないことはしない」
「周りの人に迷惑なことはしない」
という2つのルールができました。
この2つのルールが守れて、1時間の中でできること。
その中で、どこまで自由にできるか?
はじまるとすぐ、一斉に活動を開始し始めました。
まずは、いろいろな材料を集め始めました。
はさみを使って
カッターナイフを使って
テープを使って・・・
自分の表したいことに合わせ、
材料・用具の特徴を生かして使います。
図工室を見回すと
パステル、ペン、シール
金づち、両面テープ、のり
一人一人つくっているものも違うので、
当然、使っている材料も用具も違います。
どんなものをつくっているのかな?
ペットボトルキャップ、竹ひご、ストロー
で車を走らせよう!
紙粘土に絵の具を練り込んで・・・
紙粘土に抜き型で・・・
はさみとカッターで、段ボールのドア!?
マスキングテープで飾り付け!
セロハンテープで箱づくり!
色鉛筆で絵を描く!
このように図工室を見回すと、
一人一人、自分の表したいものに向けて、
思い思いの材料と用具で、
自分なりの方法でつくっていました。
スズランテープ切り場から、
スズランテープを切っていく子は・・・
友達と協力して
大きなものをつくっていました。
時間いっぱい
自分のつくりたいものをつくり続けました。
最後は、みんなで鑑賞タイム。
つくるものも、材料も、用具も、方法も、
すべて「自由」。
その中で、みんながどんなものをつくったのか。
みんな興味津々に見せ合い、語り合っていました。
授業の終わりに、3年生に聞いてみました。
「自由ってどうだった?」
いろいろな感想がありましたが、
「自由は難しかった」という意見が半分以上。
「自由」って、なんでもできるから楽しそうだけど、
思っていたよりも難しいものだったのです。
いつもは、先生がテーマを決めて、
材料・用具や方法は始めから決まっていることが多いですが、
すべて自分で決めるのは難しいことなのです。
でも、実は、そこを自分で考えて見付けるのが、一番楽しいところ。
3年生は、まだ折り返し地点です。
あと3年間、みんなは階段を上り続けていきます。
その階段の一番上にあるものは、
「自由」だと思います。
「自由」になるということは、
自分で考えて自分で決められるということ。
それができるようになるために、
階段は、4年生からの後半戦に続きます。
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