2014年12月18日木曜日

2年生 いいかんじ! トレコレしよう!

2年生が真剣です。
 
 
はがきよりも一回り小さな紙に、
クレヨンで思い思いに表しています。

ただ絵を描くだけではなく
字をそえたり

一度黒く塗りつぶしてから

引っかいて描く「スクラッチ」で表したり

最後に、回りを切って形を整えたら・・・

「トレコレカード」の出来上がり!
「トレコレしよう?」を合言葉に、
自分のつくったカードを持って、友達と交流します。

トレコレとは、
トレード(交換・取引)&コレクション(収集)の略。
友達のカードから「いいかんじ!」と思うものを見つけたら、
自分のカードとトレードすることができます。

ただし、友達が「いいかんじ!」と思ってくれないと、
トレードは成立しません。

そして、友達に「いいかんじ!」と思ってもらうためには、
「ここがいいかんじだよ!」と伝えなければいけません。

「これ、いいかんじ だね! トレコレしていい??」
「これとトレコレする?」
「いいよ!」
取引成功です。

トレコレタイムが終わると、
自分の手元には、友達のカードが残ります。
自分が選んだ「いいかんじ」がコレクションされたので、
この中に、何かヒントがあるかもしれません!

カードづくり後半スタート
友達に「いいかんじ!」、「トレコレしよう!」
と思ってもらえるカードをつくりたい!


友達の「いいかんじ」をコレクションするために、
自分なりに「いいかんじ」を表現する。

そうやって、カードづくりにのめり込みながら、
自然と、自分や友達の表現の「よさ」に着目します。

たくさんコレクションしたくて、
たくさんのカードをつくりました。

できた!
とっておきの「いいかんじ」のカード!

さあ、準備完了。
2回目のトレコレタイム!
友達の席まで行って、
トレコレの交渉を始めました。
「この中でどれがいい?」
「これ、いいな! こっちもいいな!」

「このカードは、こんなところがいいんだよ!
トレコレしませんか??」

「これ、すごくいいから、この2枚とトレコレしない?」
自分なりに「よさ」の価値を考えて、
トレードの仕方を工夫している子もいました。
そんなときに大事なのは、しっかり話し合うこと。

最後に手元に残ったカードは、
自分なりの「いいかんじコレクション」です。
裏に書かれた名前を見ると、
自分が直接交換した人ではない名前もたくさん見つかりました。
友達を介して、その向こう側の友達ともつながっていたのです。

中には、トレードを何度もしていくうちに、
最後のトレードで自分がつくったカードと再会し、
結局、自分の手元に戻ってきたという子もいました。
一度手放して、いろいろなカードを見ることで、
改めて自分のカードのよさに気付いたのでしょうか。

今日の授業のめあては、
カードをつくったり、「トレコレ」したりして、
自分のカードや友達のカードの「いいかんじ」を見つけよう。
でした。

なぜか分からないけど、何となく「いいかんじ!」という感覚・感性は、
大事にしていきたいですね。

トレード(取り引き)することは、ゲームみたいで楽しいことです。
コレクションすることも、みんな大好きです。
そんな「遊び」の力を借りながら、
つくる→みる→つくる→・・・という活動を、
楽しみながら自然に深められればと思いました。

授業後の休み時間も、トレコレは続いたようです!

2014年12月17日水曜日

1年生 ねん土でたいそう!

「さむいさむい!」
とポケットに手を入れている子がいました。
袖口に手を隠している子もいます。
 
寒いとまずは指先から冷えてきて、
だんだん全身に伝わっていきます。
逆に、指先を暖めると全身がホカホカしてきます。

今日は、ちょっと固めのねん土で造形遊び。
重い!固い!
でも、どうにか持ち上げて

ちぎって

形をつくりたい!
嫌でも指先を力一杯動かしてしまいます。
すると、体が暖まってきます!

始めはお題を出してチャレンジしてもらいました。

テーマ「☆」
立った!

小さい!

次のテーマは、「タワー」
立つかな??

ものを立たせるのって、難しいね!
どうしてスカイツリーは倒れないのかな??

足りなくなったらねん土をおかわり!

固くなったら水を霧吹き!

タワーからイメージを広げて、
思い思いに道を広げていきます。

道が自分のタワーにつながった!

友達とつながった!

つながって、つながって、
だんだん町みたいになってきた!

トンネルつくってみようよ!

道はどこまでつながったのかな?

町が広がっていく!
どこまでも広がっていくので、
机と机の間に板を渡してみると・・・
なんと、板の上にもねん土の道が伸びてきて!

隣の班にもつながってしまいました!

どこまでも道をたどっていくと、
隣の隣の班には、温泉を発見!!

そのまた向こうには、動物園を発見!

みんながつくったものが道でつながって、
いつの間にか大きな町になっていました!
そして、体もホカホカ!!
 
寒いからといって指を隠していないで、
いろいろなものに触れ、様々な感触を味わって、
そして、たっぷり想像を広げよう!

2014年12月15日月曜日

6年生がバクハツだ! 

「芸術は爆発だ」
というのは、岡本太郎さんの有名な言葉です。

岡本太郎さんの言葉を借りれば、
芸術は、何も特別なものではなく、
「生きることそのもの」。
爆発するように、生きることが、芸術だ、ということ。
「下手なら下手でいいんだ」
「自信」と「喜び」をもって生きること、
そして表現すること。
それが「芸術」なんだ。
 
 
そう思えば、小さな子供たちの生き方は、
それが丸ごと「芸術」だと言えるかもしれません。
低学年の子供たちの表現する姿を見ていると、
いつも「爆発」するようにエネルギーをぶつけて、
生き生きとしています。

ところがいつからでしょう。
高学年になるにつれて、子供たちの表現から、
ほとばしるようなエネルギーが見えなくなっていくのがわかります。
「私は下手だから、絵はきらい」
「何を描いたらいいのかわからない」
そう言って、表現することをためらうようになります。

それが大人になるということなのでしょうか。
いつから芸術は、一部の「芸術家」と呼ばれる人たち
だけのものになってしまうのでしょうか。

間もなく小学校を卒業する6年生の子供たちに、
大人になる前に、もう一度
芸術がすべての人のものであることを、
思い出してもらいたいと思いました。

「バクハツ」してみよう。
自分にとって、自信と喜びをバクハツさせるものって何だ?

そして、
一枚のキャンバスにバクハツの跡を残そう。

何が自分をバクハツさせるものか。
それは、自分が決めること。
誰かに決めてもらうことではない。

自分の色で、自分の方法で。

上手な絵は誰も求めていません。
描いていて楽しい絵を描けばいいのです。

絵を描くことは、自分が生きていることの痕跡を残すこと。 

それは、あなた自身だから、誰からも否定されてはいけない。

だから、上手か下手かなんて、全く関係ない。

それぞれ違っているから面白い。
 
芸術家とは、絵が上手な人ではなく、
自分らしさを自信をもって表現できる人だと思っています。
 
6年生だからこそ、今、そう伝えたいと思いました。
 
キャンバスの中は、自分の世界!
 
自分が描きたいものを見つけて!

自分の中に眠っていた何かが目を覚ます!
 
さあ、バクハツだ!
生きていることを、全力で、いま、ここに、ぶつけてみよう!