6年生が描いているのは・・・
サクラの木です。
4月のはじめ、満開の桜の木を見て感じたこと。
サクラを見たときの風とか空気とか、
その時の自分の気持ちとか、
目には見えないものも絵に表しています。
いよいよ、絵の中でサクラの花が開花します。
今日は、「点描」という描き方にチャレンジしてもらいます。
パレットに自分なりのサクラ色をつくり
とにかく、「点点」で描いてみましょう。
点で描くのは、少し面倒ですが、
地道に点を打つと、
一輪一輪、花が咲いているようになります。
そんな制限の中、
時間内に、満開にするために、
いろいろな知恵をしぼり始めました。
3つの異なる太さの筆に、
それぞれ違う色をつけて点点を描けば、
早く描ける!
それなら!
歯ブラシに絵の具をつけたら?
すると・・・
もっと早く点を打つために、
歯ブラシに割り箸を取りつけて、
道具を手づくりし始めました。
これは、確かに早い!
「しかも、手が疲れない」のだそうです。
それなら!
なんと筆の先を外し、
自分の指にはめて、
筆と手が一体化してしまいました。
さらに!
筆の点描よりも細かい点が描ける!
金網と歯ブラシを使えば、
霧吹きであっという間に細かい点が描けるよ!
みんながサクラを描いている中、
突然、糸のこでベニヤ板を切り始めた子がいます。
近くの友達が「何しているの?」と聞くと、
「点描を簡単にできるマシンをつくる」
と言い始めました。
電池、モーター、割り箸、ガムテープ、
いろいろなものを組み合わせ、
友達の知恵も借りながら、
なんと、残り時間10分のところで、
自動点描マシンを完成させました。
そして、スイッチを入れると、
高速回転する筆が、
次々に点を打っていきました。
本当に実現させるとは!
周りの友達もびっくりしていました。
もちろん、最初から最後まで、
一本の筆を使って描く子もいました。
地道に こつこつ ていねいに。
このように、
やり方は人それぞれですが、
点描で描くチャレンジを通して、
6年生の中に、たくさんの発想と創意工夫が生まれた
1時間となりました。
地面も、枝も、点描で描けばいいのか!
と広がっていった子もいました。
同じサクラを描いても、
人それぞれ感じ方も違い、描き方も違う。
人それぞれ様々な生き方があるように、
様々な表し方があっていいんだなと、
改めて感じた6年生の授業でした。