2013年9月2日月曜日

6年生 題名のない絵

絵を描くってどういうことだろう。
 
 
自分が筆と絵の具を使って描いているようで、
本当は、絵の具や筆が私たちに絵を描かせているような。
そんな気がすることがあります。
 
今日は、絵の具に身をまかせてみます。
絵の具の声に耳をすませて、
頭をからっぽにして、絵が生まれるのを待ちます。
そして、そこから自分なりの「美しい」を見付けてみましょう。
 

まずは、画用紙にたっぷり水を塗ります。

そこに、絵の具を置いてみたり

それを泳がせてみたり

絵の具をちりばめてみたり

息を吹いて絵の具を動かしたり

自分の思い通りにはいきませんが、
絵の具の言うとおりにしたがってみます。

絵の具がいっぱいになったら、
紙の外へ逃がしてあげます。

いろいろな色が混ざったり、はじいたりして、
なんだか不思議な模様が浮かび上がってきました。

これは、自分にとっての「美しい」かも!

満足のいく「美しい」に出会えるまで、
何枚も繰り返します。

よし、これが最後の一枚。

「こんなものを描きたい」という意志が、
かえって邪魔になることもありました。
 
 
「失敗しちゃった」とあきらめて置いておいたら、
知らないうちに、にじみ合って、きれいになっている。
 

 
「失敗! でもこれも絵の具がつくった偶然!」
そんな声も聞こえてきました。

 
「失敗か成功か」
ではなく、絵の具に身をゆだねて、
そこで起こった色の「奇跡」を受け入れて、
楽しめたら絵を描くことが楽しくなりますね。

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