「芸術は爆発だ」
というのは、岡本太郎さんの有名な言葉です。
岡本太郎さんの言葉を借りれば、
芸術は、何も特別なものではなく、
「生きることそのもの」。
爆発するように、生きることが、芸術だ、ということ。
「下手なら下手でいいんだ」
「自信」と「喜び」をもって生きること、
そして表現すること。
それが「芸術」なんだ。
そう思えば、小さな子供たちの生き方は、
それが丸ごと「芸術」だと言えるかもしれません。
低学年の子供たちの表現する姿を見ていると、
いつも「爆発」するようにエネルギーをぶつけて、
生き生きとしています。
ところがいつからでしょう。
高学年になるにつれて、子供たちの表現から、
ほとばしるようなエネルギーが見えなくなっていくのがわかります。
「私は下手だから、絵はきらい」
「何を描いたらいいのかわからない」
そう言って、表現することをためらうようになります。
それが大人になるということなのでしょうか。
いつから芸術は、一部の「芸術家」と呼ばれる人たち
だけのものになってしまうのでしょうか。
間もなく小学校を卒業する6年生の子供たちに、
大人になる前に、もう一度
芸術がすべての人のものであることを、
思い出してもらいたいと思いました。
「バクハツ」してみよう。
自分にとって、自信と喜びをバクハツさせるものって何だ?
そして、
一枚のキャンバスにバクハツの跡を残そう。
何が自分をバクハツさせるものか。
それは、自分が決めること。
誰かに決めてもらうことではない。
自分の色で、自分の方法で。
上手な絵は誰も求めていません。
描いていて楽しい絵を描けばいいのです。
絵を描くことは、自分が生きていることの痕跡を残すこと。
それは、あなた自身だから、誰からも否定されてはいけない。
だから、上手か下手かなんて、全く関係ない。
それぞれ違っているから面白い。
芸術家とは、絵が上手な人ではなく、
自分らしさを自信をもって表現できる人だと思っています。
6年生だからこそ、今、そう伝えたいと思いました。
キャンバスの中は、自分の世界!
自分が描きたいものを見つけて!
自分の中に眠っていた何かが目を覚ます!
さあ、バクハツだ!
生きていることを、全力で、いま、ここに、ぶつけてみよう!
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