2014年7月16日水曜日

3年生 100kgのねん土で!「きもちいい~」を見つけよう

図工室の作業台にうず高く積まれた大きなかたまり。
シートで隠されたそれの正体は「ねん土」です。
  
かなり大きなかたまりに、3年生もびっくり。
さて、これで何キログラムあると思う?
「1000キロ?」
1000キロは、車一台分くらいの重さだよ!
そんなに重いと思う?
「じゃあ、100キロ??」
正解!

100キロは持てないので、
10キロを持ち上げてくれる人いる?
と聞くと、ハイハイハイ! とみんなが手を挙げました。

最後は30キロにチャレンジした子もいましたが、
とっても重くて、びっくりしました。

さあ、100kgねん土で、何をつくろう!?
さわるだけでも気持ちがいい!
だから今日のめあては、「きもちいい~を見つけよう!」
何かをつくらなくても、気持ちいい~感じを見つけたらOK!

とっても大きなねん土はどうしたら平べったくなる?
自分の体重で挑むしかない!!

裸足になって乗ってしまえ!
あ!
きもちいい~

大きくなったら道具で切ってみたり

道具でけずってみたり、
いろいろ試してみよう!


手をぎゅーっと押しつけると、
手形が残るかな??

ねん土はとても正直だから、
たたけば形が変わるし、削れば跡が残る。
何かをしたら、必ず、答えが返ってくる。

だから、安心して本気を出せる。

一人ではどうしようもないことは、
二人がかりでやろう!

それでもだめなら三人でやろう!!

難しいことにチャレンジしたくなる。

みんなで力を合わせればきっとできる! 

町ができてきた!

これは何?
道かな?
「違いますよ。これはだんご135兄弟です!」
「ぜんぜん時間が足りなかった~」
いったい、何兄弟まで増やそうとしていたのでしょう?

大きな大きなお城ができた!

友達の作品を見る時間。
これは何でしょう?
何だろう?

あ、わかった! トンネルだね。

普段、なかなか味わうことのできない
「きもちいい~」を見つけられたかな?
地面がアスファルトで、真っ平らの町に住んでいるから、
忘れてしまいそうだけど、
みんなにはいろいろな感覚が眠っている。
ときどき起こしてあげないと、
いつか本当に「きもちいい~」がわからなくなってしまう。
たくさん、きもちいい~に出会おう。

2014年7月15日火曜日

4年生 150kgのねん土!? 魂を込めて

今日は、ねん土で思い切り何かつくってみよう!
ところで、このねん土は何kgあるでしょう。
「100kg??」
実は、もう少し多いよ!
「150kg!」
正解!
 
150kg、動かせるかな?
チャレンジャーたちが集まってきました。
がんばれー!
ウォー!!!!!
ダメだぁ・・・
 
二人でやっても、動かない・・・
 
たくさん取ったはいいけれど、
これ、持ち上がらないよ!
 
太鼓の練習ですか!?
 
長ーーーーくしよう!

大きく広げよう!
 
ろくろを使って職人技!
 
三人がかりで何しているの?
 
大きなタワーを手分けしてつくっているところでした。
 
冷たくて気持ちいい!

水をかけると、色が変わってツルツルになることを発見!
 

仮面ができた!

ムンクの叫び!

大きくつくると、細かいところもつくれる!
 
ここはキッチン!
家の中に入れそう!


 
ねん土に一人一人の魂が吹きこまれます。
 
 
残念ながら、みんなが使う共同ねん土は、
最後に元通りに戻さなければいけませんでした。
それでも、そこに込められた魂は、
子供たちの中に住み続け、
いつか彼らを助けてくれるだろうと思います。
 

2014年7月10日木曜日

2年生 大きな大きな町 の 小さな小さな物語

みんな、どんな家に住んでみたい?
小さな紙に住んでみたい家の絵を描きます。

「5階建ての建物にいろいろな人たちと住める家」

「この家はタイヤがついているから、
移動ができる! ここは運転席!」

「庭があってたくさん木や草が生えているよ!」

描いた家を発表してもらいました。
「この家には入り口が二つあります」
「ここがペットの家です。そのペットがこれです!」

さあ、想像がふくらんできたところで・・・
「隣の友達の家に行きたいんだけど、
どうしたいい?」
「道がないといけない!」
「自分もつくらないと!」
「信号機がないと困る!」
「車もつくろうかな? 電車もつくろう!」

よし、それじゃあつくってみようか!
できた!
道と自分をつくったから、
これで友達の家に遊びにいける!

「もっと町を広げよう!」
「お店や公園もつくってみよう!」
と、どんどん想像がふくらんでいきます。

ここは大きな交差点。
いろんなところへ行くための分かれ道。

「ここには駅をつくろう!
みんなの町につながる線路をつくるよ!」

「僕の家は山の上に立っていて、
崖っぷちに入り口があるから、
みんななかなか入って来れない!」

「あ! 学校もつくらなくちゃ!」
「この学校には、全部の学年に図書室がついているよ」
「音楽室と図工室は一番上の階にあるよ」
「誰も何階建てなのかわからないようにつくられている」
そんなふうに思いついたことをつぶやきながらつくっていました。

隣町に行くためにつくった橋!
みんなで渡ろう!

みんな小さな自分を握って、
隣の町に遊びに出かけはじめました。

それぞれの町に駅ができたので、
電車も走りはじめました。

友達を乗せて遠くの町まで連れて行ってあげました。
「まもなく、はしのうえ駅です〜」

あ!
気がついたら全部の町がつながっている!
全員の家がつながったよ!

一番遠い友達の家まで行ってみよう!
途中でコンビニへ寄ったり、
ホテルに泊まったり、
友達が描いたいろいろなお店に寄り道しながら、
みんなで町を冒険しました。

図工室の中央に空港があり、
飛行機が停まっていました。

飛行機に乗せてもらい、
高いところまで行ってみると・・・

どこまでも町は広がり続けていました。
2年生の想像力も、どこまでも広がり続けます。

「ねえ、先生!来て来て!」
授業の最後、一人の子に呼ばれました。
どうしたのかと思って駆け寄ると
始めに描いた家の絵を指差しながら言いました。
「今、私の家で、赤ちゃんが生まれたよ!」
小さな声でこっそりと、そう教えてくれました。

大きな目で見ると、みんなでつなげてつくった大きな町ですが、
小さな目で見ると、その一つ一つに小さな物語があるのです。
その一つ一つを見落としたくないと思いました。

こうして、1学期の図工が終わりました。