2015年4月30日木曜日

5年生 道具を使いこなす方法

4年生の最後に、たくさん練習をし、
電動糸のこぎりの使い方を覚えたての5年生。
一人一枚のベニヤ板を渡し、
高学年になった5年生に伝えました。
「電動糸のこが車だとしたら、
みんなは運転免許を取ったばかり。
今日は、初めてのドライブに出かける日です。」

車は、移動するための一つの道具です。
同じように、電動糸のこぎり等、様々な道具は、
何かをつくるための、一つの道具にすぎません。

でも、車があるから可能になる旅の仕方が生まれたように、
この道具が使えるから、できるようになることがあります。

図工の授業の中で、
自分と道具のよい関係を見つけていきます。
道具は、使うことが目的ではなく、
自分が表したいもののイメージを、
形と色で実現するための手段。

電動糸のこぎりを使うことが目的にならないように、
自分のつくりたいものを考える時間を大切にしました。

道具を使いこなすための一番の近道は、
自分のつくりたいものを見つけることなのです。

そして、その道具を使いこなすことで、
これまでできなかったことにチャレンジし、
新しい自分に出会えることが、一番大事なことです。

定規と鉛筆で、
ていねいに線を引いていきます。

そして、線の上を、
息を止めて真剣に切り進みます。

新しい形が生まれていきます。

一つの形から、
次の形を思いつくこともあります。

さあ、どう組み合わせる?

木に切り込みを入れて重ねてみよう。

部品に穴を開けて、
紐や針金でつなげてみたい。

これまでに使ったことのあるすべての道具が、
自分の思いを実現するための手段です。

「こういうときは、ボンドでとめる。」

「こういうときには、何を使えばいいのかな?」
使いながら、道具の使い方を見つけていく場面もありました。
自分の願いを、道具が叶えてくれたとき、
その道具が、自分の身体の一部のように感じ、
本当の意味で、道具を使いこなすことができるのです。

一枚の板が、だんだん何かの形になってきました。


いろいろな形が表れ始めています。
形から新しい思いが生まれ、
そこから、また新しい形が生まれていきます。

えんぴつに紙テープを巻き、
洗濯バサミで止めています。
これは、いったい何になるのでしょう??

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