3年生が図工室に向かって来るとき、
どんな気持ちだろう?
きっと「今日は、どんなことするのかな?」
とわくわくして来るに違いない。
そんな3年生をびっくりさせようと、
入り口に仕掛けをつくりました。
毛糸でつくったクモの巣を入り口に仕掛けたら、
3年生はどうやって入って来るだろう。
外には、このように張り紙をしておきました。
!?
「なんだこれ」
こんなの簡単だよ!
こうやって入れば、いいじゃん!
身体全身をくねらせ、
どうにか図工室の中に入ってきました!
毛糸で「くものす大作戦!」
「さあ、今日は何をしようか?」
と投げかけると
1組では・・・
「くものすで図工室をいっぱいにする」
「アスレチックみたいな迷路みたいなものをつくる」
「最後に暗くして光を当てる」
といろいろな答えが返ってきました。
よし! じゃあやってみよう!
頭上を渡らせてあるワイヤーを見つけ、
毛糸を引っ掛けます!
始めてからたった10分。
あっという間に図工室がクモの巣だらけに!
一人で始めたつもりが、
隣の友達がつなげている毛糸と出会い、
一緒にやろう! ということに。
みんなの糸が出会うことで、
自然とクモの巣が生まれました!
机の下にも!
つくりながら何かひらめいたようです!
絵を描き始めました。
ここでも何かつくっています。
ブランコができていました!
一人一人がつくっているようで、
全員の作品がつながっています。
近くで見ないと気がつかないような一人の小さな作品と、
離れて見てはじめて気がつく「みんなで一つ」の大きな作品。
暗くしてみよう!
わぁー!
光で照らし、壁に移った影を見ると、
また新しい作品の姿が見えてきました。
一方で2組は・・・
始めに何をしたいか、なかなか思いつかず、
まずやってみよう!
ということになりました。
ひとまず、手を動かして、いろいろ試してみよう!
やりながら何かひらめくかもしれない。
クモの巣の張られた図工室を移動し、
みんなどこに向かっているの?
使えそうな材料を探しに来たようです。
何かをつくりはじめました。
なるほど!
主役の「クモ」をつくったんだね。
こちらには、糸にしがみついている人が!
自分たちを絵に描いて、
クモの巣の世界に登場させていました。
こちらでは、糸を三つ編みにして、
すてきに飾り付けていました。
工作が始まりました。
2台のエレベーターが
上がったり下がったりする
仕組みをつくったようです。
この箱の中には、はさみや毛糸が入っています。
その箱をこんなケーブルカーにして、
いろいろなところへ届けるようです!
あっちにもこっちにも、
たくさんのケーブルカーが出来上がっていました。
エレベーターのように
垂直方向に動く動く仕組みと、
モノレールのように
水平方向に動く仕組みを発見し、
これ使って工事現場のように、
はさみや毛糸等の道具を運んで
友達に届けることができるようになっていました!
この授業では、やることが始めから決まっていませんでした。
「くものす大作戦!」というテーマや
毛糸とテープと洗濯バサミを基本的な材料を
「入口」として用意しましたが、
それ以外の材料は自分で選び、
何をするのかも自分で選び、
それぞれが違う出口にたどり着きました。
一人一人が自分なりに考えて表し、
始めには予想もしなかった答えを見つけたのです。
毛糸を張り巡らせた影を楽しむことや
動く仕組みを見つけることは、
子供たちが自分の頭で考え、
自分たちの力で実現したことでした。
自分の頭で考えて、
自分自身が発見したことを、
人は忘れないものです。
この体験の本当に意味は、
今はまだ見えないものだと思います。
この種が、いつかどこかで芽を出すといいなと思います。
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